魔女コス、死神、部屋の中(13) ページ19
冬。コンパスにもあるらしく、やはり寒い事は寒い。さらに、それに合わせて季節もあるらしい。
｢仮装コス、魔女なんだ……｣
｢ソノヨウ デスネ。｣
Voidollからダンボールで渡された荷物。あのカタコトマシーンが言うには、｢アナタノ アタラシイ コスチューム デス｣と言うことらしい。バージョン違いというやつだ。
私には他に、学生時代の服がコスチュームになっている。萌え袖の域を超えたペンギン袖パーカー、ヘソ出しニット、太ももギリギリまでのショートデニム、ニーハイにブーツといった具合。髪型もポニーテールに変わる訳だが。武器も、斧槍から鉄パイプに変わる。
最近、マスターは上に書いたコスチュームを気に入っているらしい。学生時代の服のため、気恥しいが、まあ構わない。
だが、新コスチュームの魔女も気に入ったらしく、最近はそればかりだ。
魔女のロングコートは、上だけがボタンでとめられる。下は裾が広がり、結局ヘソ出しはする。私のアイデンティティだ。下乳も見えているのは、もう知らない。下は、スリット入りの黒いスカート、ニーハイブーツとなっている。勿論、魔女特有の帽子は欠かしていない。
｢んん……今までで一番、露出、多くない？｣
｢ソウデスカ？ヨク ワカリマセン｣
斧槍の代わりに魔女の長い杖を渡してくる、Voidoll。私はため息をついた。と、そこへ……
｢おーいAー、入るぞー｣
｢は？ちょっと！？｣
上流貴族のような格好の13が、ノックもなしに扉を開けて入ってきた。幸い、もう着替えは済んでいたし、別段困る訳でもないのだが……やはり照れてしまう。
Voidollは、空気を読る事を知らないらしい。｢デハ、マタ オアイ シマショウ｣なんて言って部屋を出ていった。
｢……｣
｢あぁ、えっとだな……｣
お互いの間に、少し気まずい雰囲気が流れる。だが、沈黙を破ったのは13だった。コツコツとヒールの音を響かせて近づく。
思わず後ずさりしたが、背後にはすぐ壁。自分の頭の右隣に、優しく手を置かれた。壁ドンの状況だ。
｢な、何？｣
｢いや、コスチュームって、結構種類あんだなと思ってよ……｣
13の仮面は、鳥のようになっているため、あと少しで口元が触れそうだ。だが、彼の視線の先に気づかない私ではない。
｢……何、下乳が気になるの？｣
｢見えてなかったもんが見えたら、そりゃあ……なあ？｣
彼の空いた手が、コートの中にスルスルと入り込んでくる。
｢お、コートの下には何もねーのか？下着とかよ｣
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jazz(プロフ) - デラックスお餅さん» 純粋な感想ありがとうございます！何かネタが降ってきたら書けるんですがね……（笑）「コメント アリガトウゴザイマス。コレカラモ ヨロシクオネガイ シマス」 (2019年1月26日 22時) (
レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
デラックスお餅 - 面白い！次回に期待... (2019年1月26日 20時) (レス) id: 38e0588fa2 (このIDを非表示/違反報告)
jazz(プロフ) - まっちゃむーしゅさん» ありがとうございます！13は絶対お酒好きだろと思いましてつい← ｢コメント アリガトウ ゴザイマス。アノ二人 ニハ テヲ ヤイテ イマスガ……イワレタ 本人達ハ トテモ喜ンデ イマスヨ｣ (2018年12月22日 20時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - お酒で直ぐにつられるサティとビッチちゃんがかわええ (2018年12月22日 20時) (レス) id: ea9a3f21f7 (このIDを非表示/違反報告)
jazz(プロフ) - ゲスミンさん» ｢ワタシニ コウイヲ ムケラレマシタカ？ムダガ スキナ ニンゲンラシイ コウドウ デスネ。コレカラモ カンサツ ヲ ツヅケテイキマス｣ご愛読、またご感想、ありがとうございます。 (2018年12月10日 12時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jazz | 作成日時：2018年11月30日 19時
