続き ページ12
私にそう言い放った目は、イラつきと欲によってギラついていた。私でさえグラリと来た程だ。
｢……良いだろう。ただし条件がある｣
｢何よ｣
｢妻の棺は自室に置かせてもらおう｣
｢元からそのつもり。てかさ、持ってきたらバカでしょ｣
余程の不機嫌なのか、顔を歪めたまま口元だけは三日月のように笑っていた。黒い外套をひらつかせ、Aは部屋に戻った。
｢……これでいいか？｣
｢よくやった！んでだ、あいつを満足させてやれよ？俺は朝まで付き合わされたからな｣
｢私もそうよ。でも、許せちゃうくらい、中々いいのよねぇ……｣
二人から何やら褒められ、仕方なく受け持つ。準備のため、私も自室に戻った。
＿＿＿＿＿＿＿＿
｢やっほー、待ってたよ｣
夜になり、大体の者が寝静まった夜。こちらからノックをし、扉を開ける。Aの姿を確認し、思わず目を見開いた。
｢……なんて格好をしている｣
｢これからやることわかってんでしょ？ああ、それとも、脱がすとこからしたい人だったっけ？ルチアーノって｣
チェシャ猫のようにニヤニヤと笑いながら、下着姿の彼女を見る。ベッドから動く気は無いようで、彼女は自身の横を叩いた。こちらへ来い、と言うように。
｢邪魔をする｣
｢邪魔じゃないよ。呼んだのこっちだしー？てなワケで、私、欲求不満なわけだよ。わかるよね？大人だもんねぇ？｣
体を擦り寄せ、胸や口で言うことをはばかるような部位等を密着させられ、コートやズボンの留め具に手をかけられた。
｢随分と早急だな、A。もう少し待つことを知った方がいい｣
｢うるさい。パーティが楽しくなかったから、あんたと夜のパーティすんでしょ？｣
中途半端に脱がされ、私も彼女の下着に手をかける。これで、終わりだと思いながら。ずるり、ずるりと理性とともに服が滑り落ちていく。
その最中にも、深く濃厚なキスを繰り返す。互いに貪り合うような。
そして一息ついた時。彼女が耳元で囁いた。
｢満足させてね、ルチアーノ｣
さて、ここから先は口では言わないことにしておく。
だが、Aが満足するまでとは、朝まで付き合わされる事。そして、彼女も私も寂しいのだ。この二つの事を知った事は告げておこう。
……あの二人の発言は正しいのかもしれんな。
｢……すまない……｣
今は亡き妻に謝罪をし、隣で一糸まとわぬ姿で寝ているAを撫でる。しばらくは、彼女と居ることを辞められそうにないかもしれない。
本物の愛を知らぬからこそ……(忠臣)→←ご機嫌取りのつもりが……(ルチアーノ)
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jazz(プロフ) - デラックスお餅さん» 純粋な感想ありがとうございます！何かネタが降ってきたら書けるんですがね……（笑）「コメント アリガトウゴザイマス。コレカラモ ヨロシクオネガイ シマス」 (2019年1月26日 22時) (
レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
デラックスお餅 - 面白い！次回に期待... (2019年1月26日 20時) (レス) id: 38e0588fa2 (このIDを非表示/違反報告)
jazz(プロフ) - まっちゃむーしゅさん» ありがとうございます！13は絶対お酒好きだろと思いましてつい← ｢コメント アリガトウ ゴザイマス。アノ二人 ニハ テヲ ヤイテ イマスガ……イワレタ 本人達ハ トテモ喜ンデ イマスヨ｣ (2018年12月22日 20時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - お酒で直ぐにつられるサティとビッチちゃんがかわええ (2018年12月22日 20時) (レス) id: ea9a3f21f7 (このIDを非表示/違反報告)
jazz(プロフ) - ゲスミンさん» ｢ワタシニ コウイヲ ムケラレマシタカ？ムダガ スキナ ニンゲンラシイ コウドウ デスネ。コレカラモ カンサツ ヲ ツヅケテイキマス｣ご愛読、またご感想、ありがとうございます。 (2018年12月10日 12時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jazz | 作成日時：2018年11月30日 19時
