自覚なし、チェリーパイ(ポロロッチョ) ページ1
コンパスに入ったばかりの新人だが、どうやら私は前キャラと期間があまり遠くないうちに入れられたらしい。そして、このオカマが私の前キャラという訳。
「やほー、元気してるぅ？」
「あ〜ら、Aじゃない！さっきの立ち回り、良かったわよぉ！！！助かったわ！」
「ありがとさん。サポートと陣取りしか出来てないけどね」
いつも通りに世間話を交わしながら、アリーナを後にする。一部の奴らがこちらを見ているのは……知らない振りをする。
アリーナから出た後。お互い誘った訳でもないが、雰囲気で一緒にいつものバーで飲み、のコースだ。いつもの事で、もう慣れてしまっていた。
「てかさ、アンタはポールダンサーなんだよねえ？」
「ええそうよ！ワテクシは美を愛するビューティダンサー！！でも……それがどうしたの？」
私は下戸なので、弱い酒をちびちびでスイッチが入る。そして酔うと、突拍子も無い言葉が出てくる。一方、彼の方はかなり強いらしい。まだ素面だ。それでも、この突拍子もない会話に付き合ってくれている。
「いやあ、ステージ空いてんじゃん？」
「あ、読めたわよベイビー。やだわぁ……ワテクシのダンスは安くないの。依頼が来ても、選ぶくらいなんだから！」
ぷんぷんと擬音がしそうな怒り方をした彼。それを見てケラケラ笑いながら、私はマスターにまで無駄絡みを始めていた。
「ひっどーい。いっつも世話んなってるしー、ちょっと踊ってみたらいいじゃーん。ねー、マスター」
マスターからは苦笑いだけが返ってくる。当然だろう。隣の彼は、マスターに水を注文し、私に差し出してきた。
「毎回酔うのが早いわよ？ほら、飲みなさい」
「すんませんねー、下戸の酒好きで」
グイッと一口で飲み、上半身をテーブルへと倒す。「美しくないわ！」なんて言われて直ぐに姿勢を戻されたけれども。
「全くしょうがない子ね。ワテクシが居ないと本当にダメになっちゃうわよ？」
「何？じゃあ付き合う〜？周りからは噂されてるっぽいしー？」
軽くからかうと、キョトンとした顔をされてしまった。
「何を言ってるのかしら。ベイビー、もうワテクシだけのチェリーパイよ？そう……言い換えれば、恋人ね」
「は？」
確かに、何回か一緒にベッドの上で夜は明かしたし、こうして毎回飲みに来るのだけれども……そうか、そうだったのか、と驚いてしまった。
「可愛いわね。そういうトコ、好きよ。A」
私を見る優しい目に、まあ悪くないかと思っている私も居た。
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jazz(プロフ) - デラックスお餅さん» 純粋な感想ありがとうございます！何かネタが降ってきたら書けるんですがね……（笑）「コメント アリガトウゴザイマス。コレカラモ ヨロシクオネガイ シマス」 (2019年1月26日 22時) (
レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
デラックスお餅 - 面白い！次回に期待... (2019年1月26日 20時) (レス) id: 38e0588fa2 (このIDを非表示/違反報告)
jazz(プロフ) - まっちゃむーしゅさん» ありがとうございます！13は絶対お酒好きだろと思いましてつい← ｢コメント アリガトウ ゴザイマス。アノ二人 ニハ テヲ ヤイテ イマスガ……イワレタ 本人達ハ トテモ喜ンデ イマスヨ｣ (2018年12月22日 20時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
まっちゃむーしゅ(プロフ) - お酒で直ぐにつられるサティとビッチちゃんがかわええ (2018年12月22日 20時) (レス) id: ea9a3f21f7 (このIDを非表示/違反報告)
jazz(プロフ) - ゲスミンさん» ｢ワタシニ コウイヲ ムケラレマシタカ？ムダガ スキナ ニンゲンラシイ コウドウ デスネ。コレカラモ カンサツ ヲ ツヅケテイキマス｣ご愛読、またご感想、ありがとうございます。 (2018年12月10日 12時) (レス) id: 915e79c273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：jazz | 作成日時：2018年11月30日 19時
