戦国無双「ヤンデレ詰めました」 (ページ24)

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～蝶々～　半兵衛ページ24

～過去編～出会い

七帆「こんばんは。」

半兵衛「こんばんは。君も此処で月を見てたの？」

七帆「はい、ここら辺たまに蝶々が飛んできてくれるんです。」

半兵衛「好きなの？」

七帆「はい、蝶々は好きです。だって…私の様に血で汚れてないから。」

半兵衛「君は…毛利元就公の娘の七帆ちゃんだよね？」

七帆「はい！私は毛利元就の娘、毛利七帆と申します。ご存知かもしれませんが何卒宜しくお願いします。」

半兵衛「此方こそ、これから宜しくね。」

七帆「これから夫婦としてお互いに支え合っていけたら幸いです！」

半兵衛「元々、俺は結婚してたんだけどね…結婚相手に自害されちゃってさ。」

七帆「私は…旦那様を置いて自害しません…。でも、その女性を無理に忘れなくても良いんですよ？」

七帆「かつて貴方が愛した女性なのですから。」

半兵衛「有難う、優しいね。七帆ちゃんは。」

七帆「いえ、そんな事はないですよ…。」

半兵衛「七帆ちゃんは謙虚だね。」

七帆「謙虚ではないですよ…。」

七帆「私は…血で汚れていますから。」

半兵衛「だったら俺も血で汚れているね？」

七帆「…そうですね。」

半兵衛「俺さ…君が羨ましいんだ。」

七帆「私が…？」

半兵衛「うん、君には大切な人が居るでしょ？俺の大切な人は皆死んでしまったからさ。」

七帆「私の兄、隆元兄上は一度毒殺されそうになりました。」

七帆「…私はそれを阻止しました。私が毒の入ってるお菓子を食べたからです。」

七帆「元々、私は忍びの資格があったので毒はすぐに消えましたけどね…。」

半兵衛「辛いこと思い出させてごめんね…。」

七帆「いえ…私は兄上が亡くなっていないのならそれで良いのです。」

半兵衛「そっか…。」