今日から守護神になります！【野坂悠馬】 (ページ36)

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35話・傍にページ36

『えっと、何か私しました?』

野坂「何で僕を避けるの?」

『……。』

その件だったか。

やはり不自然過ぎたか……。

『避けてるつもりはないのですが……。こう、アメリカの試合を見てから興味が出て、いろんな選手のこと知りたいなーって。』

野坂「だとしても、君は僕の守護神でしょ？他の人の守護神じゃないんだ。だから…….、僕の傍にいてよ。」

『……。でも、それは回りから見たらただの私のわがままのようで、他の人に申し訳ないです。こんなに、使えない私といて………疲れませんか……。』

野坂「っ……!」

笑っているのに、頬に伝わる雫。

『ごめんなさい野坂くん……。』

彼の元を逃げるかのように、部屋から出ていった。

、

、

、

、

、

『っ!!!』

夜中に目が覚めてしまった。

また夢を見てしまった。
うっすらとしか残っていない記憶が悪夢に変わる。

まだ私が小さい頃、近くの建物が火事になって、私より小さい男の子を助けた。

けれどもあれで救えなく、あの子を見殺しにしていたら……。

その夢を病院に居るときも見たが、ここに来てから良く見るようになり、寝不足になりやすい。

ただ、その男の子に家族じゃなくて……、何かの施設の人に怒られるんだよな……。

元気だと良いけど……。

彼の助かった命が輝くように。

「Aさん。」

『！』

誰かに呼ばれる。

この声知ってる。

『レテさん……?何のようですか。』

レテ「そろそろ、君が戻る時がくるよ。」

『え……。』

レテ「後、１週間ぐらいかな……?」

１週間？
短すぎる。

最も傍にいたい。

野坂くんの……!!

レテ「ちゃんと、別れはするんだよ?」

『……。』