今日から守護神になります！【野坂悠馬】 (ページ3)

今日:2 hit、昨日:3 hit、合計:31,249 hit

2話・守護神ページ3

廊下を歩いていると、何人かとすれちがったが、気付いていない様子。

彼はある部屋に入った。

これは、自分の部屋だろうか。

ガチャと鍵が閉まる音がした。

と、言ってもすり抜けられるからあまり意味はない。

野坂「これが真実だとしたら、何故僕だけ幽霊が見えるんだ……。」

『……、野坂くんでしたっけ…?君さ、私とどっかで会ったことあるっけ……?』

野坂「無いと思うけど。」

『そうか……。じゃあ、自分の気のせいか…？』

ずっと、彼は頭を抱えている。

私が見える者は彼だけ。

だとしたら………。

『よし、私!!!君の守護神になるっ!!!』

野坂「えっ…?」

『守護神になって君を、幸せにする!迷惑かけない!』

野坂「ちょっと待って。それ、只のありがた迷惑だから。」

何なんだこの人は、私が守護神になってやろうと言ってるのに、何なんだ?!

すると、ドアが開いた。

「野坂さん、大丈夫ですか?」

野坂「あぁ、西蔭か。一応大丈夫だよ。」

西蔭「そうですか。ん？何でしょうかこのモヤモヤ……。」

西蔭と言う者は、私に手を伸ばしてきた。
モヤモヤとは、私の事だろうか。

少し見えているのか？

野坂「見えるのか?!」

西蔭「何か此処にいるんですか?」

野坂「やっぱり、見えないのか……。」

また、落ち込んでしまった。

何か変化とか出来たらいいんだけどな……。

野坂「僕は、もう少し休んでいるよ、そう皆に伝えといてくれ。」

西蔭「分かりました。」

そうやって、西蔭さんは出ていった。
私も出て行こうとした。

彼の前には、いない方がいい。
彼を困らせるだけになる。

私は、「ごめんなさい。」と言って、出て行こうとした。

野坂「何で謝っているの？も僕の守護神何だよね？僕を守ってよね。」

『いゃ、迷惑とか……。……………、分かりました。出来る限りはお守りいたします。』

そう彼に微笑んだ。