【d！】通常運行の異常行動。【呪鬼2】 (ページ7)

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Angel ページ7

『…どういうこと』

心当たりは1つしかない。
あの時気配は去ったはず、なら何故？

「扉を閉める時、先生のジャージがチラッと見えたんよ、それにあんさんは最初体育倉庫に向かっとったしゾムは先生が体育倉庫に入ってったって言うとった…ちゃう？」

『…私と先生が一緒に居たからって何か悪い？』

「言ってええの？」

思わず冷や汗が流れる。
バレてない、そう信じ込ませて自分を落ち着かせるしか無かった。

『言っていいって…何が？』

「なら言ったるわ」

両手を捕まれ、本棚に押し付けられる。
持っていた小説が大袈裟に音を立てて床に落ちた。

「お前、先生とキスしとったやろ」

言われた言葉と裏腹に何故か私は落ち着いていた。
目の前のロボロ先生だったらドキドキしてたのになんて考えて。

『…証拠は？』

「体育倉庫の外から聞こえとった。絶対あそこに居るって俺は思ったから」

『キスしてるって言う確証は？』

「お前、リップ付けとるやろ。先生の口にリップ付いとった」

最悪すぎる、何より面倒臭い。
あれほど気をつけてと注意をしていたのに。

『…あっそう。で？』

「で？って何やねん。お前何しとるんか分かっとるんか？」

『何って…君が言ったようにキスしてただけだけど？』

「それがアカンことやっつっとるねん！！」

大声で叫ばれて耳が痛くなる。
顔を顰めてロボロを見ると、涙目で息を切らしていた。
…その目も、言葉も、何もかも気に入らない。

『何が駄目なの？』

「どうせお前やろ…お前が先生を誑かしたんやろ！！」

決めつけてくる君が。

「生徒と先生がああいうことするのは犯罪や。先生が自らそういうことするなんて考えられへん」

知らないくせして語る君が。

「なんか言ったらどうや？」

君達が大嫌いなの。