【d！】通常運行の異常行動。【呪鬼2】 (ページ8)

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Angel ページ8

『はぁ…じゃあここからは私のターンね』

ロボロのお腹を思いっきり蹴飛ばし、怯んだ隙に腕を掴んで本棚に押し付ける。
立場逆転し唖然としているロボロを見下ろす。

『私は何もしてない、付き合うのは先生から提案してきた』

僕に生きる理由なんてなかった、でも先生と…大好きな先生と居れるなら、それだけでよかった。
あの屋上で言われた言葉が、私を救ったから。

『キスしたのも、何もかも、先生から提案してきたんだよ？』

僕が寂しいって言ったら、先生は抱きしめてくれた。
恋人らしいことしたいって言ったら、キスしてくれた。
こんな価値のない私を認めてくれた。

『先生は私が好きで、私は先生が好きなの』

そこまで言って息を吐き、また再び息を吸う。

『私と先生の仲を切り裂く君達5人は邪魔なの。問題児なのかなんなのか知らないけどさ…邪魔しないでくれる？』

「それ言ったらお前もやろ。問題児やからって先生付きっきりは自意識過剰ちゃう？」

『あー、ウザイ。ただのガキなくせに』

「お前の方が年下やろ」

ロボロの腕から手を離し胸ぐらを掴む。
本当は今すぐにでも殴りたいけど、それは流石に可哀想だから。

『私は君なんかよりも高貴な存在なの、君達と違って…もっと…』

言いかけた言葉を飲み込んでロボロを睨む。

『ま、いいや…別にこの事を言いふらしてもいいけど…困るのは君の方だよ、肝に銘じておきな』

そう言って図書室から出ていく。
小説を置き去りにしてしまった事が気掛かりだったけどもういい。

『私は…先生と、あんなのより………』