Angel ページ12
月に1回家に帰る日。
それをあの人達は物凄く楽しみにしているから心配になってきた。
大暴れしてないといいんだけど。
『いたっ』
突然立ち止まったロボロに当たる。
『…何?ここが目的地?』
「せやけど?」
周りを見渡すと、瓦礫やゴミが散乱していて廃墟だということがわかった。
しかも、屋根が抜け落ちていて空が覗いている。
『そーれーで?何の用ー?』
「…ここなら味方も居らんし、好き放題喋れるやろ」
『あー、そういうこと?私の味方を無くして、そっちが味方呼んだんだ』
残念だけど、あまりに時間が遅かったらあの人達がここに来るから私の味方がいなくなった訳では無いんだよね。
飛んできた何かをそのままにしておく訳にもいかず、ポケットに入っているハサミで弾き飛ばす。
「チッ…当たれや」
弾き飛ばされ飛んでいくカッター。
ハサミに勝てず刃先が折れてしまっている。
『そのまま受けるとでも思った?…というか君さ』
ゆっくり歩き出し、そいつの…ゾムの首元にハサミを当てる。
『先生のこと嫌いなんでしょ?なんでここに居るの?』
「…お前に関係ないやろ」
『関係大アリだよ?先生の恋人だもん、先生を嫌う人は排除するのが当たり前でしょ?』
嗚呼、本当に面倒臭い。
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