【d！】通常運行の異常行動。【呪鬼2】 (ページ2)

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Angel ページ2

「おはよー！」

…うるさい、思わずそう顔を顰める。
挨拶なんてしないで欲しい、貴女になんて興味が無いから。
私は学校が嫌いだけど来ないといけない…来たい理由がある。

「おい七海〜？挨拶は返せよ〜？」

『猿山先生、おはようございます』

担任の先生…猿山先生に会いたいから。

「はいおはよう、クラスメイトの挨拶くらい返してやれよ〜」

先生はいつも、僕の隣に居る。
それは多分…僕が問題児だからと…いや、いいか。
机の横にしゃがんでこっちを見てくる先生はとても可愛らしい。

『嫌です、時間の無駄なので』

「じゃあなんで俺にはするんだ？」

『…猿山先生だからです』

「なんだそれ〜w」

「あ！猿がセクハラしとる！！」

「おいゾム〜？？」

笑う先生と談笑していると、”ゾム”という問題児が話しかけ先生の気が逸れる。
本当に意味が分からない、私の方が先生のことを思ってるのに。
だから私はあの5人が大嫌い。

「…七海？」

『先生…』

「どうした？」

『…なんでもないです』

「そうか？なんかあったら言えよ〜？」

ぼーっとしていると先生が顔を覗き込んでくる。
その青い瞳も、黒に近い紺髪も、何もかも大好きです。

『…先生、1時間目ってなんでしたっけ』

「体育だな。どうかしたのか〜？」

『…先生のカッコイイところが見れるなって思っただけです』

「…そういうのは後で。な？」

『…はい』

嫉妬もするけど別にいい。
私はアイツらと違って先生に好かれているんだから。