【d！】バラ科アレルギーは薔薇が好き (ページ22)

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Black ページ22

グル「…紫乃、ひとついいか？」

紫乃「なぁに〜？」

グル「俺は紫乃も、狂っていると思うぞ」

紫乃「…そうだね〜。僕は狂ってるよ〜。でも、狂ってるから何〜？」

紫乃はニコリと笑みを浮かべて口を開いた

紫乃「僕は無害型。そしてストーカー型。一見矛盾してる様に見えるけど、僕はただネットでみぃを見守ってるだけ」

ダンッ、と机を叩いて紫乃は言った

紫乃「僕が狂うてるなら君はどないなキチガイなんやろうなぁ？」

紫乃は、みぃ嬢には人を魅了する力があると言った

だがそれは、紫乃にも当てはまる

ただ、みぃ嬢と紫乃は違う

紫乃は行動、言動、仕草、容姿

何もかもを努力でここまで育て上げた

どうやれば同性にも異性にも好かれるか

全て調べて努力をした

だからこそ、普段の紫乃は人目を引きつける

だが今はどうだ？

目の前で笑っている紫乃はいつもと違う

先程までの可憐な少女では無い

自分が彼女より下だと、敵わないと確信させられる

そんなオーラを持っている

グル「ああ、やはり…貴女を入れて正解だ」

紫乃「そりゃどうも」

ひとつ瞬きをすると、彼女はいつもの顔に戻っていた

紫乃「これがみぃの過去のお話だよ〜。それじゃあ〜、僕はみぃにお話してくるね〜」

シャオ「紫乃、俺は…」

紫乃「いい子で待ってて〜」

シャオ「帰ったら褒めてや…？」

紫乃「ん〜…出来次第かなぁ〜」

やはり彼女は、人を魅了する