女の子。【STPR】【短編】 (ページ8)

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話ページ8

『さとみくん、ジェルくんにるぅちゃん、りーぬ！！』

「「「A！！！」」」

5人は私に抱き着いてきた

思わず私も抱きしめた

これが私の演技だとしても、嬉しかった。

「え、なにこれ感動の再開に出くわしちゃった感じ？てかめっちゃ可愛いじゃん」

誰？

この女

「あ、この子は俺たちの幼なじみだったんだ！紹介するね、こちら西園寺A」

「A、こちらは夏奈。」

『うんよろしく！夏奈ちゃはどういう関係なの？』

少しだけ、少し、嫌な予感がした

「えっ///」
「別に？仲がいいって感じ？////」

「え、あんたらそんな顔真っ赤にしてどうしたの？」

あぁ、知りたくなかった

そんな表情されたらすぐにわかっちゃうじゃない

彼女のことが好きなんだ。

遅かった

もっとはやく私が来ていたらこんなことにはならなかったのかな

あと2ヶ月でも早かったら。。

なんて後悔してももう遅い
彼らは夏奈ちゃんを好きになってしまった

私に一度も向けたことのないその視線を彼女は一度に受けてしまったんだ

悔しかった
私、貴方達に振り向いてもらうためにたくさん努力したの

自慢できるような彼女になりたかった
だから離れた3年間で成長したよ。

私と結ばれたらきっと自慢できるような奥さんになれるよ？
私たち7人でずっと仲良くしていようよ

私たちの仲はぽっと出の子に裂かれるようなものじゃないでしょ？
お願いだから、その視線やめてよ。