検索窓
今日:4 hit、昨日:15 hit、合計:30,364 hit

6-5 ページ33

『ぐっ!!』

天人の攻撃を間一髪で交わし、タクシーの扉を開けて、2人を外に投げ飛ばす。
外に出ようとして天人に腕を掴まれたが、腕にかみつき、離れた瞬間に外に飛び出した。
タクシーは電柱に勢いよくぶつかり、大破炎上。が、天人はやはりというべきか、平然とそこから降りてきた。


『チッ……』

さすがに暑がりの天人には、この程度屁でもないらしい。
総悟隊長と副長は、この暑さですっかりダウンしてしまっている。かく言う私も、かなり視界がぼやけ、いつ倒れてもおかしくない
応援を呼んでも私がそれまでの時間稼ぎが出来るとは思えないし、恐らく場所を正確に教えることもままならないだろう。

などと考えていると、いつの間にか天人が目の前に来ていた。


『あッ____!』

天人の攻撃をモロにくらい、ゴミ捨て場に投げ飛ばされる。
既に暑さでかなり体力を持っていかれてる今、為す術ない状態で、次の攻撃もくらってしまった。

『ッ…………!』

天人はまだ、土方さんと総悟隊長には手を出していない。が、私が倒れれば天人は2人にも手を出すだろう。
体力が尽きる前に、何とか策を打たねば。

しかし、向こうはそれを考える隙も与えてくれない。

「ギャハハハハ!!」

『ぐぁっ……!あっつい!!』

またも天人に投げ飛ばされ、マンホールの真上に叩きつけられる。
マンホールは太陽の熱を吸い、とんでもない熱さとなっていた。隊服の上着を脱いでたら確実に火傷行きだった。
______マンホール……?


天人が、トドメを刺そうと私の真上から落下してくる。
直前でマンホールの真上から横に移動すると、天人はそのままマンホールの蓋を突き破り、下水道の方へ落下していった。


「ギャアアアア!!寒い!冷たいぃぃ!」


下水の中でもがく天人を見て確信する。
やっぱり、コイツら冷たいものに弱いんだ。
倒れてる2人を引きずり、マンホールの中に入る。
下水の中で、天人は相変わらずもがいていた。

6-6→←6-4



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
25人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 真選組
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おさくら | 作成日時:2020年5月7日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。