・ ページ14
規則正しい電子音と、
消毒液の匂いで目を覚ます。
目に映るのは、白い天井と
点滴液を取り替える看護師さん。
「高地さん、気が付きました？
今先生呼んできますね。」
あぁ、また俺の自 殺は失敗したのか。
死にたいのに、勇気がなくて
いつも中途半端に終わってしまう。
左足が痛い。
「──ねぇ。」
誰かに声をかけられた。
「なんで自 殺しようとしたの？」
隣のベッドに座る、ハーフっぽい男の子。
高「.........別に。」
どれくらい寝てたんだろうっていうくらい
カスカスな声でそれだけ答える。
「俺ジェシーっていうの。お前は？」
高「.......こうち。」
ジ「こーち。俺らもうトモダチね。」
高「.......は？」
ジ「友だちのジェシーが言ってます。
こーちくん、生きてください。」
俺のことを何も知らない奴が
簡単にそんなこと言ってんじゃねぇよ。
そう叫びたかったけど、
生憎俺にはそんなに体力は残っていなかった。
いや、叫べなかった理由は他にある。
"こーちくん、生きてください。"
出会ってまだ数分なのに、
逆らえない何かがそこにはあった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
碧海くん - リクエスト書いてくださりありがとうございます。｢誰かの心臓になれたなら｣は、私のお気に入りの曲なので、書いてくださりありがとうございます。 (2020年6月19日 15時) (
レス) id: 061949cf6e (このIDを非表示/違反報告)
碧海くん - 高地が主人公で、お願いします (2020年6月17日 12時) (レス) id: 061949cf6e (このIDを非表示/違反報告)
エビマヨ(プロフ) - 碧海くんさん» リクエストありがとうございます。主人公はどっちがいい！とかありますか？ (2020年6月9日 20時) (レス) id: 18c018f059 (このIDを非表示/違反報告)
碧海くん - 誰かの心臓になれたなら、というボカロがおすすめです。ジェシゆごでお願いします (2020年6月9日 13時) (レス) id: 061949cf6e (このIDを非表示/違反報告)
kmsk:0 - 「あの夏が飽和する」聞きました。めっちゃ泣きました。体調に気をつけてこれからも更新頑張ってください! (2020年5月21日 0時) (レス) id: b8f39c545a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エビマヨ | 作成日時：2020年4月3日 21時
