猫系女子と猫かぶり系男子

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花宮side



1位 花宮真
2位 瀬戸健太郎

──

58位 中西A



瀬｢思ったより順位高いじゃんA。｣

主｢うん！.....けど、やっぱ前いた学校よりは順位下がっちゃうな...。霧崎第一って本当に頭いいんだね。｣



中間テストの結果が張り出された。

1位の座は1度も誰かに奪われたことは無い。


古｢今回の花宮はすごいな。｣

原｢全科目満点なんでしょ｣

山｢マジかよ？！どんな勉強すればそんな点取れんだよ！｣

花｢ふはっ。これぐらい当然だバァカ。｣


というのは半分本当で、半分嘘。



『A、俺より頭いいし本性見抜いてると思う。』



この健太郎の言葉が気掛かりだった。

珍しくこの俺をイラつかせる中西Aに、

この俺の学力を見せつけてやろうと

いつにも増して猛勉強した。



というのになんだこのザマは。

健太郎より頭がいいと言われていたコイツが、

58位だと？

このイライラを払拭しようと奮闘したのに、

余計イライラが募ることになるとは。



瀬｢花宮、1位おめでとう。｣

花｢あ？....別に毎回そうだし、嬉しくねぇよ。｣



後ろに中西Aを従えて話しかける健太郎に

八つ当たりをする。




主｢毎回1位......？すごい........｣



それは図らず喜ぶべき方向へと展開した。



花｢......ふはっ。当たり前だろ。お前とは次元が違ぇんだよ。｣



こんなことで気分が良くなるなんて、

俺は今生まれて1番単純だ。

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