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#054 落し物 ページ4




−miki‐side−


《__終点
_____尾州、尾州です。
忘れ物にご注意してお降りください___》



『ここが尾州...』



江戸を出発して数時間。

私の目の前には見慣れない風景が広がっていた。

令和の名古屋の様な面影は無く、それが少し寂しい。

駅周辺にて待ち合わせしている須賀の姿が見えなくてキョロキョロしていたら、後ろから肩を叩かれた。



『なんだ須賀、後ろにいるんなら早く声掛けて___って、人違いでした!』



振り向けばニコニコと笑みを浮かべたお兄さんが立っていた。

日本人にしては珍し過ぎるサーモンピンクの髪色で、そのツヤツヤしている髪は後ろで三つ編みにされている。



「お姉さん、これ、落としてたヨ」

『あ、』



手に渡されたのは携帯電話だった。
見ると須賀からの着信が何件か入っている。

携帯に移していた目を上げてお兄さんを見ると、少し目を離した隙にどこかへ行ってしまっていた。

まだ、お礼言えてないんだけどな...。

周りを探していたらまた携帯が震えたので、須賀の存在を思い出し、無事会う事が出来たのだった。



「俺ずっと駅前にいたんだけど何してた訳?」

『え?でも駅出た時いなかったよ?』

「あー、トイレ行ってたわ」

『あ、今腹立った』

「ごめんって。
こっちだって電話したんだぞー。
何してたんだよー」

『あ、そう!
携帯落としてたらしくてね、お兄さんが拾ってくれたんだ』



サーモンピンクの髪色だったんだよ。
珍しくない?

そう言えば、須賀がカッと目を見開いた。

え、なにどうしたの。
何があったの。


#055 キャラが濃い→←#053 不法侵入



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年中毛布掛けて寝る派(プロフ) - クロさん» 応援メッセージありがとうございます!! 100話まで来るとは...嬉しい限りです。 これからも応援よろしくお願いします^^ (2021年5月3日 0時) (レス) id: 3b56795229 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 記念すべき100話目、本当におめでとうございます!これからも更新頑張って下さい。応援しています(*´∇`*) (2021年5月2日 17時) (レス) id: 9aa604e515 (このIDを非表示/違反報告)
年中毛布掛けて寝る派(プロフ) - すすさん» コメントありがとうございます! 更新が途絶えないように頑張ります! (2021年2月28日 16時) (レス) id: 3b56795229 (このIDを非表示/違反報告)
すす(プロフ) - めっちゃ続き気になります!更新頑張ってください! (2021年2月27日 19時) (レス) id: 9c1889318b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:年中毛布掛けて寝る派 | 作成日時:2021年2月13日 0時

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