#076 兄弟 ページ26
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『...頭痛い』
私は1番隊副隊長。
と言うことは沖田隊長の尻拭いをさせられるわけで、今日で二徹。
常に眠気との戦い。
地獄である。
その仕事は殆ど沖田隊長のものだった。
...主に始末書。
なにやらかしてんだか。
あーあ、折角銀ちゃんに天人の件頼んで睡眠時間確保出来ると思ってたのに。
あの日の後、沖田隊長は何故か色々な所でバズーカぶっ放してはスッキリした顔をして帰って来て、理由も聞けぬまま元通りに戻ってしまったのだ。
始末書が大半を占める仕事も大方そのせいだろう。
まったく、18歳なんだから自分の尻くらい拭えるでしょ。
しっかりして。
前の会社の方がずっとホワイトだよ。
...裏で色々やってて超面倒臭い会社だったけどな!
ここ何?何なの?ブラック過ぎだよ。
ズキズキする頭を抑えてぐっすり眠る沖田隊長を起こしに行く。
今日は会議があるから絶対起こさないと。
そんな大事な会議じゃないけど。
「煩いなぁ、今日は日曜日ですぜ。
ったく、おっちょこちょいなんだから」
『隊長、今日は火曜日です。
あのハグの日で有名な火曜日ですよ』
「逃〇恥じゃねぇか。
なんでィ、ハグでもしてくれんのか?」
『やっと起きましたね。
会議行きますよ』
「そこはノれよな」
私が引き摺っている隊長の口からそんな言葉が溢れたが、それ程までに人肌が恋しいのだろうか。
...これが、弟気質?(違います)
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「___と、今日の会議はこれで終わりだ。
俺、ちょっと出掛けてくるから、後よろしく!」
『「......はぁぁぁ...」』
会議から逃げる様に部屋を去った局長を見てこの1ヶ月で何度吐いたか分からない溜め息をつく。
...あれ、今誰かとタイミング被った?
『あ、副長』
「おぉ、なんか久しぶりだな」
『今朝一緒に朝食食べましたけどね』
「あれ、そうだったか?」
副長の目の下に隈がある。
お疲れなのか...眠過ぎて今朝の事すら覚えてないんだな。
『あ、そう言えば元通りになりました。
アドバイスありがとうございます』
「あぁそうか、良かった。
いつでも頼れよ」
『はい』
副長ってやっぱりかっこいいお兄ちゃんみたいだ。
ん?副長がお兄ちゃんみたいで沖田隊長が弟気質
なら、もう実質兄弟なのでは??
変なことを考えるくらいには疲れてた。
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年中毛布掛けて寝る派(プロフ) - クロさん» 応援メッセージありがとうございます!! 100話まで来るとは...嬉しい限りです。 これからも応援よろしくお願いします^^ (2021年5月3日 0時) (レス) id: 3b56795229 (このIDを非表示/違反報告)
クロ - 記念すべき100話目、本当におめでとうございます!これからも更新頑張って下さい。応援しています(*´∇`*) (2021年5月2日 17時) (レス) id: 9aa604e515 (このIDを非表示/違反報告)
年中毛布掛けて寝る派(プロフ) - すすさん» コメントありがとうございます! 更新が途絶えないように頑張ります! (2021年2月28日 16時) (レス) id: 3b56795229 (このIDを非表示/違反報告)
すす(プロフ) - めっちゃ続き気になります!更新頑張ってください! (2021年2月27日 19時) (レス) id: 9c1889318b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:年中毛布掛けて寝る派 | 作成日時:2021年2月13日 0時