トリップしたのち不安な日常【銀魂】

#074 常識人 ページ24

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「要約すると、その天人の居場所を探って戻る方法を教えて貰えば言い訳か？」


『そう、頼める？』




お金の事もあり、快く引き受けてくれた。
......快く引き受けさせた。

ふと周りを見ると、新八くんは居なくなっていた。

あ、さっき家帰るって言ってたっけ。




「でもお礼がちょっとなぁ」


『え、まだ足りない？
ならもーちょい用意しようか？』


「んー...金はいいわ。
その代わり......」




さっきまでの寝ていた体勢を起こした銀ちゃんは私の方に寄ってきて、そのまま覆い被さった。

...え、ナニゴト？




「ちょーだい？」



･



『ぎ、銀ちゃん？』




私のの戸惑った様な声がこの静かな空間に響いた。

それにしてもこの状況...さすがの私でもわかるぞ。
男性経験はないが、わかるぞ。

これは、アカンやつ。

死んだ魚の目でじっと見つめられて、何も出来ずにただじっと睨み返せば、いきなり目の前から銀ちゃんが消え去った。
爆音と共に。




『え、』


「Aー、迎えに来たぜィ」


『た、隊長？』




バズーカを構えた沖田隊長が倒れている銀ちゃんの背中に足を置いてこちらを向いていた。




「Aが旦那とデキてるたァ知りやせんでした」

『で、デキてる？』




私が襲われているの間違いじゃ？？？




「総一郎クーン、俺達そんな関係じゃ......」


「総悟でさァ旦那。
A、おめぇオトコの所行くって今朝言ってたじゃねぇか」


『言いましたたけど』


「はぁぁぁぁあ...」




いきなり沖田隊長が何かを悟った様な表情をしてしゃがみ込んだ。

え、まさか隊長、銀ちゃんが女だと思ってたとか言わないよね？？




「あの、沖田クン？
俺の上って事忘れないで？」


「Aに常識が通じないって事が分かりやした」


「え、ねぇ無視？」




ひとつ言わせてもらっていいですか？

私は！真選組の数少ない常識人だ！！！！


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