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＿＿＿＿私はこれで良いのですよね？シェヘラザート様…
隣で眠る無防備な顔を見て
にこやかに微笑む自国の大司祭の事を考える
『貴方にしか頼めない事なのよ。
お願いA＿＿＿＿レームとこの世界の為に…煌帝国の皇子と婚約を交わして頂戴。』
＿＿＿＿昨夜、紅明さんが見せた僅かな心の隙間に私は無事滑り込めた様だった
こうなれば
もうこの男を落とすなど容易い。
…これで私が子供を授かれば目的達成、だ。
「…愛しています」
＿＿＿＿レーム帝国を。
.
.
.
「愛しています」
と微笑む彼女を
目にかかった髪の下から眺めていた
彼女の瞳は
私を見ているようで見ていない。
＿＿＿＿誰の事を考えているのだろう…？
「紅明さん…！」
手を伸ばして
身体を抱き寄せると
薄い唇に自分の唇を重ね
深い深いキスをした
苦しそうに息をする彼女の表情が
また心の奥底にある何かを刺激する
「…貴方は私だけ見ていればいいのです」
快感を求め身を捩る彼女が
どうしようもなく愛しくなった。
「愛してる…」
「私…っもぉっ…ァあ…」
この声が嘘だと分かっていても
この胸に燻る恋心に気付いてしまえば
どうしようもない。
＿＿＿＿差し詰め私は、貴方にとって罠にかかった馬鹿な男なのでしょうね
それでもいい。
私は貴方達の考えの先をゆく
そうしていれば…私はいつまでも貴方の罠に嵌ったままで居られるでしょう？
貴方の手の上で
踊らされて差し上げましょう。
この手の上で貴方が踊ってくれるのなら
そんな錆びた首輪すらでも、
着いたままの方が扱いやすいですし＿＿＿＿
「貴方をもう離しません」
＿＿＿＿そうよ。それでいいの…
互いの首元に顔を埋めて
二人はニヤリと口元を歪ませた。
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繚乱華桜鐘(プロフ) - すごく面白いです！自分的にシリアス系のものは大好きなので早く続きが読みたいです！ (2017年1月23日 1時) (
レス) id: efa46579a8 (このIDを非表示/違反報告)
アン★ - リクで、カシムとアリババで「ヤンキーボーイヤンキーガール」お願いします！ (2016年11月27日 19時) (レス) id: e00c3ac6e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜猫
| 作者ホームページ：https://twitter.com/tutimikado12113
作成日時：2016年11月24日 20時
