＊ Another Side ページ2
別れを告げて数週間
『彼女、泣いてばかりいるんです…』
ジャーファルは
ずっとお前のことを気に掛けていた
それは今に始まったことでは無い。
『本当に手の焼ける人なんですけどね、ほっとけないんですよ』
微笑みを浮かべて話すジャーファルが
『どうやら彼女に恋心を
俺に打ち明けたのは随分と前の話だった。
お互いのことを考えて隠していたこともあって
その時はどうにか笑顔で受け流したものの
心に浮かんだ嫉妬と罪悪感は日に日に大きくなっていった。
嬉々としてジャーファルが語るAの姿が
俺の知らない一面ばかりで
＿＿＿＿＿正直、気が狂いそうだった。
それでも彼女は
数少ない会える時間を使って
俺の心の闇を救っては
両手から零れそうな程の愛情を注ぎこんでくれた
＿＿＿＿＿愛おしい。
そんな言葉ではまだ足りない
彼女がいなければ
俺は生きていけなかった。
そんなある日＿＿＿＿＿
会う時間を増やしてくれと願う俺に彼女は言った
『その気持ちは嬉しいけど…シンドバッドは私がいなくちゃ生きていけないの？』
冗談のつもりだったのか微笑みを浮かべた彼女の瞳に
映っていたのは彼女に身を任せる自分自身。
『このままではいけない』
彼女に依存していた俺は
自分を引き締めるために身勝手ながらも彼女に別れを告げた
またいつか、元に戻れることを願って…
.
.
.
「この前の返事をいただけませんか？」
「それは、その。また今度ではだめですか？」
「嫌なら嫌と言ってくれて良いですから…」
廊下の隅で話をする二人に出くわして
気まずくなって柱の陰に隠れる
「私、前の彼のことを忘れられなくて…」
＿＿＿＿＿＿A。
「それでも構いません。私が忘れさせてみせます」
「本当に…いいんですか？」
「ええ。男に二言はありません」
「…
こんな私で良ければ宜しくお願いします
＿＿＿＿ジャーファルさん。」
深海の奥深くに突き落とされたようだった。
目の前が真っ暗で、息ができない
＿＿＿＿＿＿＿＿この両手から溢れそうなほど君に渡す愛を誰に譲ろう？
そんなどこにでも
宛てがあるわけないだろ？
ちゃんと素直に話しておけば…
それが出来なかった俺は
＿＿＿天性の弱虫だ。
【Just Be Friends】ｼﾞｭﾀﾞﾙ→←【天ノ弱】ｼﾝﾄﾞﾊﾞｯﾄﾞ
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繚乱華桜鐘(プロフ) - すごく面白いです！自分的にシリアス系のものは大好きなので早く続きが読みたいです！ (2017年1月23日 1時) (
レス) id: efa46579a8 (このIDを非表示/違反報告)
アン★ - リクで、カシムとアリババで「ヤンキーボーイヤンキーガール」お願いします！ (2016年11月27日 19時) (レス) id: e00c3ac6e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜猫
| 作者ホームページ：https://twitter.com/tutimikado12113
作成日時：2016年11月24日 20時
