これ､いわゆる『負けヒロイン』ってやつですか？【ツイステ】

step10 ページ13

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ユウ「A〜､帰ろ〜？」



「あぁ､ごめん｡私これから部活で…」



ユウ「あちゃ〜…それじゃ仕方ないか」



ユウ「分かった｡ご飯作って待ってるね！」



「うん｡」



相変わらずのヒロイン属性に目を細める｡



ユウと暮らせてる私って､かなりの幸せ者なのでは？



ハッ___



羨ましさのあまり､刺してくる輩がいるかもしれない｡



「(気をつけよ…)」



何となく寒気がして､キョロキョロと辺りを見渡しながら部室へ向かう｡



トレイ「どうしたんだ？そんなに挙動不審で…」



バッと後ろを向くと､うぉ__と驚くトレイ先輩が立っていた｡



「すみません｡いつどこから暗殺されるか分からないので」



トレイ「なんて？」



「こっちの話です｡__それより､先輩も今から部活ですか？」



トレイ「あぁ｡せっかくだからAと一緒に行こうと思ってな｡」



「了解です｡」





────･──────･────





トレイ「そうだA､ちょっといいか？」



部活を終え､片付けをしている際､急な呼び出しを受ける｡



何ですか？___と駆け寄ると､小さな包みを差し出された｡



トレイ「これ､良かったら｡」



「__ケーキ､ですか？」



包みを覗き込むと､中には美味しそうなケーキが入っていた｡



「可愛いケーキですね｡ユウ､きっと喜ぶと思います｡」



そう言って包みを受け取ると､何やらトレイ先輩は複雑そうな表情をした｡



トレイ「__何で､ユウ宛のケーキだと思ったんだ？」



「え？__いや､よく色んな人からユウ宛の贈り物を受け取るので｡てっきりトレイ先輩もそうかと｡」



違いましたか？__と首を傾げると､何故か頭を優しく撫でられた｡



トレイ「A」



トレイ「そのケーキは､Aのために作ったものだぞ｡」





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