【銀魂】紅い鬼、戦場に舞う肆

逃げなよ ページ17

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威｢へぇ…やっぱり君、只者じゃないネ｣


｢…そりゃどーも｣



こいつと戦っていてまず感じたのは違和感



(こいつ…)



なんとなく、

どこかへ誘導されているような、そんな感覚



それの証拠に私が今まで進んでいた道を外れるとそれを元に戻すかのように傘を向けてくる



もう一人の男もまるで私と神威に他人を近づけないような戦い方で








そして、






威｢ふう、…ここまで来れば君ももう逃げれるでショ｣


｢…あんた何を考えてる？｣


威｢なぁに、ただ、俺が君を気に入って助けたくなっただけだよA｣





いつの間にか、私達は吉原の外へと
連れだされていた


訳が、わからなかった



｢アンタが私を吉原から逃してなんのメリットがある？｣


神威が私を逃がす理由がわからなかった


でもこいつは



威｢ただ、こんな所で君を閉じ込めとくなんて面白くないと思っただけ…使えるものは使わないと｣



満面の笑みで言いやがった




威｢あわよくば鳳仙の旦那を動揺させられるかもしれないしネ｣



つまりそれは



(鳳仙を殺すため…か、)



でも



｢あの人は日輪様に首ったけだ…鳳仙様は私の事など目にもくれていないぞ｣



威｢知ってるよそんな事、だからあわよくばって言ったでショ？｣



｢じゃあ、！｣



威｢君は面白い、君のその目は人を殺してきた目だ、強い、強者の目…そんな君を吉原なんてつまらない所に置いておくなんて勿体無い…｣



そう言いながら彼は私に傘の先を向け



威｢言ったでショ、君とはヤり合うより殺り合った方が楽しそうだって、俺は君と戦いたい…やっと見つけた俺の心を満たしてくれる強い女を｣


と、先程とは違う作られてない笑みを浮かべた



威｢ほら…追手がここに気づく前に逃げて、そして…次あった時本気で殺し合いをしようヨ｣






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(これが神威と私のお話)

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