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自由 ページ37

貴女side



しばらくして



?「何をしている、骸」



階段から顔に傷跡がある男が現れた




そうか、この子は骸って言うのか


なんて、呑気なことを考える



?「また貴様の仕業か」



その男は松陽先生と骸と呼ばれた女の子に近づく



?「松陽、これが貴様のやりたかった事か…天に抗い、地に落とされ…こんな薄汚れた牢獄で死を待ちながら牢番相手に手習いを教える事が」



その言葉を聞いた私は



「…貴様っ、!っ、…」



いてもたってもいられなくなったが



肩に激痛が走りどうすることも出来ない



?「…それとも貴様がやりたかった事はその女の様な出来損ないを作ることか?」





_____"出来損ない"




そんな言葉、…初めて言われたかもしれない



実際、こんなにも大切な先生が目の前にいるのに


何も出来ないじゃないか



そんな中、松陽先生が口を開いた




松「…私が抗ったのは天ではなく自分です」



「……?」



松「奪う事しかしてこなかったこの手で何かを与える事ができるんじゃないかとね」



先生は手に持った教科書を開く



松「でも結局叶いませんでした、…与えられたのは私の方でしたよ」



松「人は生まれながらに弱さを抱えて生まれてくる生き物です」



松「それは人格的な欠陥かもしれない、容姿かもしれない、生まれた境遇かもしれない…誰もがそれぞれ折り合いのつかない自分を抱え苦しんで生きている…残念ながらその苦しみから逃れる術はありません」


松「ですが、抗う事に苦しみこともできる」


松「自分の弱さに翻弄され苦しむだけではない、自分の弱さと向き合い、抗い、変わろうと苦しむことが出来る」



松陽先生は私の方を向き



松「あの小さい侍達が教えてくれました」



そう言いながら




松「人は思ったより自由です」




小さく微笑んだ




「……っ!!」




(あぁ、やっぱり…先生は凄いや)



なんでだろうか



こんな状況で思うのはおかしいのかもしれないけれど




今までの中で一番



先生の事がしれたような気がして




…とっても嬉しかったんだ

想い→←文字



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優騎(プロフ) - まろいさん» そんな!!神作だなんて勿体なすぎるお言葉です…!!ありがとうございます!! (2015年4月2日 22時) (レス) id: 631798e180 (このIDを非表示/違反報告)
まろい - 何ですかこの神作は!!((((1〜3で、5回くらい泣きました。はい、泣きました←イッキ読みしました…!!最高に面白いですし、土方さんイケメンですし、銀さん乙女ですし、沖田くん熱いです((更新頑張って下さい!応援してます!!((ヒジカタサンカッコイー (2015年4月2日 0時) (レス) id: 24a2bebdcf (このIDを非表示/違反報告)
優騎(プロフ) - なんなさん» 有難うございます!!もったいないお言葉です…!!更新頑張ります!! (2015年3月28日 23時) (レス) id: 631798e180 (このIDを非表示/違反報告)
なんな - 超面白いです!この小説大好きなんです♪更新楽しみに待ってます! (2015年3月28日 15時) (レス) id: a76acd2a98 (このIDを非表示/違反報告)
優騎(プロフ) - 彗.さん» 有難うぐへへへへふ (2015年3月21日 14時) (レス) id: 631798e180 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優騎 | 作成日時:2015年3月7日 22時

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