出会った ページ26
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…どれくらいの時間がたったのだろうか
あれから私は兄上様の刀を片手に持ちひたすら歩き続けていた
何度も転んだから私の体は血や痣だらけ
それでも、良かった
(ここはどこだろう)
お腹が空いたなぁ
眠たいなぁ
_____このまま死んじゃうのかなぁ
そんなふうにもう何もかも諦めてその場に座り込んだ時だった
?「おや?こんなところに座り込んで…大丈夫ですか?」
ふと聞こえた男の声
「誰だ!?」
私は飛び起き、男を睨む
?「そんなに警戒しないでください…私は吉田松陽、近くの寺子屋で先生をしています」
「…てら、こや?」
松「そうです、貴方のお名前は?」
にこ、と笑うその人に
私の警戒心なんてものは吹っ飛んでしまった
「…A、神崎、A」
松「A、いい名前ですね…ご家族は?」
家族?
《俺達が殺したからだろ》
「…皆、しん、じゃ、った」
そう、私は俯く
松「…すいません嫌な事を思い出させてしまいましたね」
「皆、死んじゃった、殺されちゃった…」
信じたくなかった現実を信じなければならなくなってしまった
もう、涙が止まらない
そんな私を
松「落ち着いてください…」
この人は抱きしめた
______その時だった
?「しょーよーせんせー!!ご飯の時間!!!…?誰だ?」
銀色のフワフワした髪の毛の男の人
その人は見慣れない私の姿に顔をしかめた
松「この子は今日から私の生徒です…仲良くしてあげて下さいね銀時」
そんな銀色に笑顔で言う松陽とか言う奴
すると、銀色は私達の方へ近づき
銀「…俺銀時!!よろしくな…っ!?」
私の顔を見た瞬間顔を真っ赤に染める
松「おやおや…ふふ、」
そんな銀時とか言う奴を、見てにやにやする松陽とか言う奴
銀「なんだよ!!にやにやすんな!!」
松「ふふ、…あの銀時がねぇ」
私には理解できない会話が繰り出される
銀「なんなんだよ!!ほら、早く行くぞ!!」
と、
「…へ?」
私の手を取り走りだす彼
松「ちょ、銀時、待ちなさい!!」
それを追いかけて走ってくる松陽先生
…何だろう
「…ふふ、」
銀「…っ、(笑った?…っ、可愛い…)」
__なんだか、暖かいや
これが私と松陽先生と銀さんの出会い
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優騎(プロフ) - まろいさん» そんな!!神作だなんて勿体なすぎるお言葉です…!!ありがとうございます!! (2015年4月2日 22時) (レス) id: 631798e180 (このIDを非表示/違反報告)
まろい - 何ですかこの神作は!!((((1〜3で、5回くらい泣きました。はい、泣きました←イッキ読みしました…!!最高に面白いですし、土方さんイケメンですし、銀さん乙女ですし、沖田くん熱いです((更新頑張って下さい!応援してます!!((ヒジカタサンカッコイー (2015年4月2日 0時) (レス) id: 24a2bebdcf (このIDを非表示/違反報告)
優騎(プロフ) - なんなさん» 有難うございます!!もったいないお言葉です…!!更新頑張ります!! (2015年3月28日 23時) (レス) id: 631798e180 (このIDを非表示/違反報告)
なんな - 超面白いです!この小説大好きなんです♪更新楽しみに待ってます! (2015年3月28日 15時) (レス) id: a76acd2a98 (このIDを非表示/違反報告)
優騎(プロフ) - 彗.さん» 有難うぐへへへへふ (2015年3月21日 14時) (レス) id: 631798e180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優騎 | 作成日時:2015年3月7日 22時