父上様 ページ15
土方side
部屋の奥から現れた男、そいつの事をAは
「……父上様」
と言った
Aの父親…?
その時勢い良くドアを開けて入ってきたのは
銀「A!!!」
万事屋と総悟
父「はぁ…琉生、お前には失望したよ…鼠を排除するどころか…引き入れてるではないか」
琉「父様!!俺は!!」
父「言い訳など聞かぬぞ」
琉「…!!」
父「親の言う事一つ聞けんとは…とんだ不作だな」
その時だった
「アハハハハハハハハッ」
______突然Aが笑い出したのは
「……笑わせないでくださいよ」
土「A…?」
「今更あなたが自分の事を"親"と言える立場ですか?…ふざけんなよ」
Aからの空間を刺すような鋭い殺気
いつしか体験した雰囲気が違うA
その殺気はまるで"殺人鬼"
「私達と家族の縁を切り…天人に売り飛ばしたのは紛れもなくアンタだろ」
土「…は?」
(______売り飛ばした?)
沖「…どういう意味でィ」
琉「そのまんまの意味だよ…俺達はこいつに売られたんだ」
銀「……」
坂田は知っていたのだろうか
悔しそうに手を握り締める
父「はっはっは、まだ根に持っているのか…お前らの様な化物は売り飛ばすのがいい使い道だろ」
沖「…テメェ」
総悟はもうすぐにでも刀を抜きそうだった
父「なぁ、伝説の攘夷志士"紅眼の舞鬼姫"よ」
(______は?)
「…っ!!」
その言葉に顔が青褪めるA
(Aが攘夷志士の舞鬼姫…?)
銀「…っ、テメェ!!」
今にでも殴りかかりそうになる坂田
だけど、父親はまだ何かあるようで
ニヤニヤとAを舐めるように見る
父「いや今は吉原の花魁…と言ったほうが良いのか?」
銀「…は?花魁…?」
坂田もその事は知らなかったようで
初めて知ったその事実に動揺を隠せない俺達
「……黙れ」
Aは酷く怯えたように言った
父「そうだよなぁ、言えないよなぁ…真選組の癖に自分が元攘夷志士だなんてなぁ」
「…っ、黙れ、って言って、んだ」
父「言えないよなぁ、自分は身体売った汚い売り物でしたなんて」
それは男が言葉を発したすぐ後だった
「黙れっつってんのが理解出来ねーのかよ」
Aの地を這うような低い声が当たり一面に響きわたった
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優騎(プロフ) - まろいさん» そんな!!神作だなんて勿体なすぎるお言葉です…!!ありがとうございます!! (2015年4月2日 22時) (レス) id: 631798e180 (このIDを非表示/違反報告)
まろい - 何ですかこの神作は!!((((1〜3で、5回くらい泣きました。はい、泣きました←イッキ読みしました…!!最高に面白いですし、土方さんイケメンですし、銀さん乙女ですし、沖田くん熱いです((更新頑張って下さい!応援してます!!((ヒジカタサンカッコイー (2015年4月2日 0時) (レス) id: 24a2bebdcf (このIDを非表示/違反報告)
優騎(プロフ) - なんなさん» 有難うございます!!もったいないお言葉です…!!更新頑張ります!! (2015年3月28日 23時) (レス) id: 631798e180 (このIDを非表示/違反報告)
なんな - 超面白いです!この小説大好きなんです♪更新楽しみに待ってます! (2015年3月28日 15時) (レス) id: a76acd2a98 (このIDを非表示/違反報告)
優騎(プロフ) - 彗.さん» 有難うぐへへへへふ (2015年3月21日 14時) (レス) id: 631798e180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優騎 | 作成日時:2015年3月7日 22時