兄上様 ページ14
貴女side
バシャ、
「______ここは」
そんな音と自分にかかった冷たい水の感覚で私は目を覚ました
「やっと、目が覚めたかお譲ちゃん?」
「……天人」
目の前には天人が、そして私がいる所はさっきとは違い
薄暗くて広い所だった
「しばらくそのままおとなしくしてな」
手足を縛られてるため私は大人しくその言葉に従った
すると、奥の部屋から数人の天人が集まってくる
「へー、上級のお譲ちゃんじゃねぇか」
「これって売り物なんだろ?だったらここでやっちまっても良いのかな」
「ギャハハ、そりゃいい考えだ」
(______くそ)
何度も縛られた手首を擦り合わせるが外れる気配はなく
「…触るなっ!」
「はいはい、おとなしくしてなー」
抵抗もままならないまま天人の手が私の服の中に入り込む
その時だった
「…!?」
私を触っていた天人の______首が飛んだ
?「何俺の大切な妹の体に触ってくれちゃってんの?」
?「…汚ぇ手でAに触ってんじゃねぇよ」
そこに現れた2つの影
「…土方さん?…兄上、様…?」
土「大丈夫か?」
そう言って近づいてくる土方さんだが
?「おっと…何勝手に入ってきてんの?お前等」
?「琉生…これは裏切りか?」
複数の天人に行く手を阻まれる
琉「…そうだよ、一回死んだ俺の命よりAの方がよっぽど大切だからね」
「!?」
そう言いながら天人を殺し、私に近づいてくる二人
全てを殺し終わったあと琉生は私を抱き締めた
琉「…Aずっと騙しててごめん、」
「…本当に兄上様、なのですか?」
琉「うん、俺は偽物でも何でもなく本物の君のお兄ちゃんだよ」
ふわり、と目の前にいる彼は微笑んだ
偽物だと、思っていた
ずっと、兄上様だと、信じたくなかった
でもその兄上様が本物だった事実に
「………………」
琉「え、な、泣くなよ!!」
______私は泣いてしまった
土「助けに来るの、遅くなっちまってゴメンな」
と、私に付いている足枷と縄を取り、自分の上着をかけてくれる土方さん
「…有難うございます」
二人の姿に安心した私
だけどその時だった
?「何をしているんだ琉生、俺はAの仲間を一人残らず消せと言ったはずだ」
奥から現れた一人の男
そいつには嫌でも見覚えがあった
「……父上様」
(ああいやだ)
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優騎(プロフ) - まろいさん» そんな!!神作だなんて勿体なすぎるお言葉です…!!ありがとうございます!! (2015年4月2日 22時) (レス) id: 631798e180 (このIDを非表示/違反報告)
まろい - 何ですかこの神作は!!((((1〜3で、5回くらい泣きました。はい、泣きました←イッキ読みしました…!!最高に面白いですし、土方さんイケメンですし、銀さん乙女ですし、沖田くん熱いです((更新頑張って下さい!応援してます!!((ヒジカタサンカッコイー (2015年4月2日 0時) (レス) id: 24a2bebdcf (このIDを非表示/違反報告)
優騎(プロフ) - なんなさん» 有難うございます!!もったいないお言葉です…!!更新頑張ります!! (2015年3月28日 23時) (レス) id: 631798e180 (このIDを非表示/違反報告)
なんな - 超面白いです!この小説大好きなんです♪更新楽しみに待ってます! (2015年3月28日 15時) (レス) id: a76acd2a98 (このIDを非表示/違反報告)
優騎(プロフ) - 彗.さん» 有難うぐへへへへふ (2015年3月21日 14時) (レス) id: 631798e180 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:優騎 | 作成日時:2015年3月7日 22時