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正義のヒーローも姫を愛す ページ13

土方side



______琉生が自分で腹部を刺した


崩れ落ちる瞬間





琉「A…!!愛してる…」





その言葉はハッキリと聞こえた




こいつが今までどんな思いで生きてきたか…なんて到底理解する事など出来ないだろう

だが、今初めて



(俺はこの男の本音を聞けた気がする)





俺は琉生に、近づいた



琉「…な、にやってんのさ…早くAんとこ行きなよ…土方君」


土「あぁ…お前もな」


琉「…!?何言ってんだよ…!俺はもう動けねぇし、Aに会う資格なんてない」


土「資格だァ?んなもんどーだっていい、Aにお前の気持ち伝えねーまま終わっていいと思ってんのかテメェは」


琉「…!!」



俺は琉生に手を伸ばした



土「あいつに…偽物って思われたままで死んでいいのかって聞いてんだ」


琉「…っ、本当に敵わないね土方君には」


琉生はその手を掴み立ち上がった





土「動けるんじゃねぇか」

琉「うっさいな…ちょっとしたジョークだよ」

土「ふざけんな」



琉「てかなんで俺を連れて行こうと思ったわけ?」

土「実際、浪士共のアジトなんて言われても俺にゃどこがわかんねぇしな」

琉「ふざけんな」




少しの沈黙

先に口を開いたのは




土「…テメェは悪役なんかじゃねぇよ」

琉「…は?」



俺だった




土「テメェはAを守る正義のヒーローって奴だろ」



俺がそう言うと心底びっくりしたような顔をして



琉「ぶっひゃっひゃっひゃwww正義のヒーローってwwwwwww」

土「ぶっ殺すぞ」

琉「スイマセンデシタ」







琉生は俺を見て苦笑い


だけど、嬉しそうに


琉「土方君も鬼とか言われてるけど実際は正義のヒーローだよねー」

土「…!!」



と、言った



琉「さ、行きますか、我らが姫を救いに」

土「あぁ、…勿論だ」







俺達は江戸城を見上げ


Aのいる場所へと急いだ








(琉「つーか傷口痛いんだけど」)

(土「自分で刺したんだろーが」)

(琉「そりゃぁいつまでも土方君が俺を殺してくんないチキンだからねぇ」)

(土「そうか、じゃあお望み通り刺してやろうか」)

(琉「スイマセンデシタ」)

兄上様→←悪役は姫を愛す



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優騎(プロフ) - まろいさん» そんな!!神作だなんて勿体なすぎるお言葉です…!!ありがとうございます!! (2015年4月2日 22時) (レス) id: 631798e180 (このIDを非表示/違反報告)
まろい - 何ですかこの神作は!!((((1〜3で、5回くらい泣きました。はい、泣きました←イッキ読みしました…!!最高に面白いですし、土方さんイケメンですし、銀さん乙女ですし、沖田くん熱いです((更新頑張って下さい!応援してます!!((ヒジカタサンカッコイー (2015年4月2日 0時) (レス) id: 24a2bebdcf (このIDを非表示/違反報告)
優騎(プロフ) - なんなさん» 有難うございます!!もったいないお言葉です…!!更新頑張ります!! (2015年3月28日 23時) (レス) id: 631798e180 (このIDを非表示/違反報告)
なんな - 超面白いです!この小説大好きなんです♪更新楽しみに待ってます! (2015年3月28日 15時) (レス) id: a76acd2a98 (このIDを非表示/違反報告)
優騎(プロフ) - 彗.さん» 有難うぐへへへへふ (2015年3月21日 14時) (レス) id: 631798e180 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:優騎 | 作成日時:2015年3月7日 22時

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