10. ページ10
.
龍「 もうすぐ着くし出てきてー 」
『 はぁーい 』
龍友との電話を切って、最後にもう一度鏡をみて、この間買った新しいヒールを履いて、家を出る。
マンションのエントランスを出ると、前に止まってる1台のタクシー。
『 ごめん、お待たせ。お疲れ様 』
龍「 可愛いその服 」
『 この前買ったって言ってたじゃん 』
龍「 そやったっけ？Aが着てるとなんか雰囲気変わる 」
『 いいように？ 』
龍「 うん、勿論 」
『 なら良かったぁ 』
龍友も私も車の免許を持ってないから、基本的に2人で出かけるときはタクシーを使う。
龍「 この辺で下ろしてください 」
龍友がそう言って、車を降りる。
龍「 そんな高いヒール履いてんのに、 」
『 なに 』
龍「 …こわ、なんも言わんとこ 」
『 しばくで 』
龍「 僕の真似せんでええねん 笑 」
龍友だってジェネのみんなとの集合写真で見たらあんま背高くないじゃん、
なんて言おうとしたけど、やめておいた。
龍「 ごめんな、手も繋げんで 」
龍友が突然そんなことを言い出したからびっくりした。
『 そんなの気にしてないよ 』
龍「 羨ましそうに見てたから 」
『 私の方があの人達より幸せだからいーの 』
龍「 ははっ、そうか 笑 」
こうやって隣歩けるだけでいい、世界で私1人だけの特権だから。
龍「 入ろか 」
そう言って手を引かれて入ったのは、Tiffany。
龍「 Aの好きそうなもんばっかりやなぁ 」
お母さんの影響もあってか、小さい時からキラキラしたものが大好き。
目がハートになってしまいそうなぐらい、好きな物に囲まれている。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 550人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ru_____ | 作成日時：2018年7月2日 4時
