君をずっと思ってる。 (ページ37)

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どうしようもない思いで頭がいっぱいになって、大ちゃんと初めて会った、外来の待合室に行った。

誰もいなくて静かで、どんなに泣いてもここなら大丈夫。

病室で泣いたりなんてすれば、先生たちに心配をかける。

心配されるのは得意じゃない。

今、同級生たちはテスト勉強の真っ最中。

だから、お見舞いには来なくていいと言った。

邪魔したくないから。

私は、学校に戻ることができるんだろうか。

もしできるなら、いつごろだろ。

勉強遅れちゃう。

薬剤師になりたくて、勉強してきた。

病気の人達の役に立ちたくて。

病気の人を助けたかった。

自分が病気になったら意味無いじゃん。

「、、、いみわかんない」

本当にわからない。

意味がわからない。

この苛立ちは何に対してなのかもわからない。

やっぱり涙が堪えきれなかった。

目が腫れる。

あぁー、、目が腫れる。

でも辛い。

少しして、涙が止まってきた頃。

いきなり暖かくなった。

いい香りに包まれた。

「苦しいね、、、辛いよね、、」

大ちゃん。

大ちゃんのパーカーの袖に包まれた。

A「っ、、大ちゃん、、大丈夫だょ、、、？」

大貴「強がんなくていいじゃん。俺ら同じなんだから、、、」

大ちゃんが言う〝同じ〟って何だろう。

病気？

それとも、、、。

大貴「誰にも言ったりしない。だから大丈夫。苦しい時は苦しいって言えばいいんだよ。こんなの苦しくないはずないじゃん」

大ちゃんの優しい言葉が、私の涙をまた溢れさせた。

こんなに泣いたのはいつぶりだろう。

大ちゃんは私が泣き止むまでずっと、抱きしめてくれていた。

大貴「落ち着いた、、？」

A「うん、すっきりした。ありがとね。」

大ちゃんは私を抱きしめるのをやめて、隣に座った。