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その自販機に近づけば、人々がそこに集まっている理由がわかった。









見知らぬ女子高校生が自販機の横にうずくまっていたのだ。






こんな真冬の夜、雨にぬれているその子。

具合でも悪いのだろうか。

遠くからではわからない。





取り敢えず、助けてあげないと。






その子の元へ踏み出そうとした隼はふと周りを見渡す。



そこには、不審がったり面白がっている人たちしかいなかった。

挙げ句の果てに中年のサラリーマンが下心見え見えのにやけ顔でその女子高校生に近寄る。



そこにいたのは誰もその子を心配をしていない人達ばかりだった。


その冷徹さに隼は思わず顔をしかめる。








「…冷たい街」








隼はサラリーマンを押しのけてその女の子の方を揺さぶる。

悪態を言われたがそんなもの気にならない。







「君!大丈夫?」







そう声をかければ、その女の子はうつろな表情で顔を上げた。


顔色は悪く、目の焦点もはっきりと定まっていない。

やはり、具合が悪いようだ。




それなのに、周りは誰1人として手を差し伸べなかった。

現に今も遠巻きに眺めるだけ。







「家の人に連絡取れたりする?」







女の子は首を横に降る。





「なら、とりあえず俺の家おいで」







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秋(シュウ)(プロフ) - 青葉さん» コメントありがとうございます!その作品とても好きな作品で、それを読んだ後に作り始めたので影響受けちゃってるかもです…!自然だと言ってもらえて嬉しいです! (2018年8月14日 18時) (レス) id: 1fb44807fd (このIDを非表示/違反報告)
青葉(プロフ) - ちょっと『また、アシタ』ぽくて雰囲気すごく好きです。隼くんのキャラに違和感がなくてすごく自然な作品だなって感じました。更新楽しみにしてますね! (2018年8月13日 23時) (レス) id: fccf92ae33 (このIDを非表示/違反報告)
秋(シュウ)(プロフ) - くれおんさん» コメントありがとうございます!嬉しいです! (2018年8月13日 11時) (レス) id: 1fb44807fd (このIDを非表示/違反報告)
くれおん(プロフ) - めっっっっっちゃおもしろいです! (2018年8月13日 0時) (レス) id: 99e78605ea (このIDを非表示/違反報告)
秋(シュウ)(プロフ) - 蛍さん» ありがとうございます!そう言ってもらえて嬉しいです。更新頑張ります! (2018年8月12日 17時) (レス) id: 1fb44807fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:秋(シュウ) | 作成日時:2018年8月7日 21時

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