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昨日はあの女性のおかげで雨にぬれずに帰ることができた。
この折り畳み傘はいつ返そう。
というよりも、また会うにはどうすればいいかを考えなくてはいけない。
結局解決策は見当たらず、翌日を迎えた。
「今日は晴れか」
カバンには借りた折り畳み傘を入れて龍友はいつものように出かけた。
晴れの日はその日から2日間続いた。
やはり天気は晴れの日に限る。
自然と気分もいつも通りになっていく。
「傘、返せずじまいやな」
あの人、困ってないかな。
そして、その日の午後は夜になると雨が降った。
しかし、まだ小雨だ。
走れば帰れないことはない。
いつものように駅から出ようとした時、見覚えのある傘を見つけて足を止めた。
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作者名：秋(シュウ) | 作成日時：2018年6月29日 21時
