検索窓
今日:1 hit、昨日:5 hit、合計:32,559 hit

7 ページ6

.





「あの!」





咄嗟に声をかけると、その人は少し驚いた様子でこちらを振り返った。




「あ、」




相手も自分に気がついたようだ。




「あの、この間傘貸してくれた人ですよね?」

「はい」

「ずっと借りたままですみませんでした。あの時は助かりました。ありがとうございます」

「お役に立ててよかったです」





ずっと返せなかったもどかしさともこれでおさらばだ。

と同時に、寂しさも覚える。





「では」



そう言って歩き出そうとしたその人はハッとした様子でこちらを見る。




「そういや、途中まで同じ道ですよね。いつも、同じところで会うから」

「あ、そういえばそうですね」





2人は並んで歩き出した。




.

8→←6



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (36 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
250人がお気に入り
設定タグ:数原龍友 , GENERATIONS
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:秋(シュウ) | 作成日時:2018年6月29日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。