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「あの!」
咄嗟に声をかけると、その人は少し驚いた様子でこちらを振り返った。
「あ、」
相手も自分に気がついたようだ。
「あの、この間傘貸してくれた人ですよね?」
「はい」
「ずっと借りたままですみませんでした。あの時は助かりました。ありがとうございます」
「お役に立ててよかったです」
ずっと返せなかったもどかしさともこれでおさらばだ。
と同時に、寂しさも覚える。
「では」
そう言って歩き出そうとしたその人はハッとした様子でこちらを見る。
「そういや、途中まで同じ道ですよね。いつも、同じところで会うから」
「あ、そういえばそうですね」
2人は並んで歩き出した。
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作者名:秋(シュウ) | 作成日時:2018年6月29日 21時