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今日は晴れていた。
梅雨時期の晴れ間にはお金を払いたくなるほどありがたみを感じる。
そういうシステムなら、いくらでも投資できる。
是非とも導入してもらいたいものだ。
「この時期の龍友君はいつも物静かだよね。今日の収録大丈夫そう？」
「ま、今日は晴れてるしな。全然大丈夫や」
しかし、思い出すのは昔のこと。
水溜りに雨粒が波紋を広げ続けていく。
そんな描写が頭に流れて止まらない。
そして、その水溜りを彩ったのは綺麗な赤。
雨は透明なはず。
涙も透明なはず。
なのに、視界は霞む。
「龍友君？大丈夫？」
「…ごめん。大丈夫や」
思い出したくないことが、雨のせいで蘇る。
やっぱり憂鬱な雨の日。
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作者名：秋(シュウ) | 作成日時：2018年6月29日 21時
