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「Aさんは普段なんのお仕事してるんですか?」


「アパレル関連です」


「へ、そうなんですか」


「意外ですか?」





Aは龍友の反応にクスクスと笑った。




「いえ。いつもオシャレなので、すごくお似合いです」






他愛ない会話でもつまらなくはない。

むしろ、この和やかな雰囲気に癒される。

出会って僅かの人にはいつも緊張してしまうのだけど、この人にはそんな緊張は抱かない。






「そういや、俺のことって知ってますか…?」





さっき自己紹介をしたばかりだけど、仕事については話していなかった。

Aは少し考えた後、また龍友を見つめた。




「はい。よくテレビでお見かけしています」




知ってもらえていることは素直に嬉しかった。





「お仕事、お忙しいんですか?」


「はい。最近はありがたいことに…」


「動画、見てます。本当にみなさん素敵です」





そんな言葉に心がじんわりとあったかくなる。

褒められることは幾度もあるが、この人からの言葉はきっと特別。

嬉しさが他の比ではなかった。




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作者名:秋(シュウ) | 作成日時:2018年6月29日 21時

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