〇姦はマジでやめて

8話唯一の癒しは遠野くん ページ9

ー注意ー
オリキャラが出てきます
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「失礼します、増渕先生ー！聞いてくださいよ！昨日は2人も声かけられたんです……」

「またかー？」

写真部に入部してから数日が過ぎた

あれから話したことも無い同級生や先輩から襲われることが多くなり、日頃の鬱憤をオカ研の顧問だった増渕先生に愚痴っている

襲われたなんて遠野くんや加島くんには言いづらいし


「お前も大変だな、写真部なんかに入っちまって」

「ほんとですよ…なんで言っといてくれなかったんですか...」

はははと笑いながら先生は俺の頭をぽんぽんと優しく叩く

ふと服の袖からふわりといい匂いがした

「……ん？先生香水付けてます？金木犀の香り？」

「お、よく分かったな。最近買ったんだよ、いい香りだろ？」

「先生も加齢臭を気にし出す年齢ですもんね」

「俺は！まだ、若いから！加齢臭はまだ早い！」

こうして先生と話していると楽しいし、気が楽になるから写真部のことも少し忘れられる


そろそろ授業が始まるので話に区切りをつけ部屋を出る

次は現文かー寝ちゃいそう

この時間は音読がほとんどで暇なのでついつい考え事をしてしまう

輪姦嫌だな…回避する良い方法はないのか…

どうせなら知らない人よりも、知り合いで済ませちゃった方がいいのか……？

それだったら遠野くんがいいな……真面目だし変な事しないし、常識人だし…

隣で真面目に授業を受けている遠野くんを盗み見る

……ハッ！…俺は何を考えているんだ…思い出せ！俺のタイプはショートヘアの綺麗なお姉さん！！

危ない、焦りで流されるとこだった……

昼休みのチャイムが鳴ったので、ご飯を買いに購買へと向かおうとしたところ遠野くんが声をかけてきた

「あの、さっき俺の事見てたけどわからない問題とかあった？」

「え、あーいや髪に消しカス着いてたから言おうか迷ってて、でも気のせいだったみたい」

見ていたことに気づかれた焦りでとっさに嘘をつく

本人に遠野くんとならできるかもなんてとてもじゃないけど言えない……！！

「ほんと？よかったー。あ、お昼なんだけど食堂で一諸に食べない？この前松井くんが1人で食べてるのみて、俺も1人だし一緒にどうかなって」

「一緒に食べる！じゃあ俺購買だから先に食堂行ってて！」

即答し、遠野くんを待たせないように急ぎ足で行く


これでぼっち飯ようやく卒業だ〜！

お昼が楽しみとかすごい久々だな

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