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第6話 ページ8

翌日。
無事に目標を言い終えた私は図書室に来ていた。
図書室だと静かに小説を書けるからだ。
昨日は嬉しさのあまり、修行をするのを忘れてしまったので、1日最低でも5ページ小説を書いたら残りの時間を修行にまわそうと考えたのだ。

「あ……A……」
「あ、奈良」

暫く小説を書いていると、奈良が現れた。
どうやら三時間目の授業に遅刻してしまった罰で、図書室の管理をしろと言われたらしい。
まぁ、それに関しては自業自得だからしょうがないのだけれども。

「奈良のおかげで今後の目標決まったの。ありがとう」
「あー……別に気にすんな」
「……あの、さ……よければまた読んでくれる?」
「! いいのか?」

人に読んで欲しい時ってどうしてらいいのか分からないときがある。
素直に言えばいいのだろうけど、その素直が難しくて少し緊張してしまう。
けど、言ってはみるもんだ。
凄く嬉しそうにしてくれるから、私としても凄く嬉しい。

「あの……さ」
「ん?」
「奈良じゃなくて名前でいい」

にやけていたのか口元が緩んでいたかもしれない時に、奈良にそう言われた。
正直、めんどくさがりなこの子がそんなことを言うなんて思ってもみなかったから、私の目は点だろう。

「わかった。シカダイ。私も名前でいいよ」
「おう」

ぶっきらぼうに頬を染めて、目線を逸らすシカダイにきっと緊張したんだろうなぁと心の底から思う。
可愛いなぁと思いつつよろしくと言い手を差し出すと、こちらこそと言いながら握手をしてくれた。
その手が妙に暖かくてどこかホッとしてしまった。

"_____"
「!?」

ホッとしたのも束の間。
感じたことのある気配が、体に纏わりついた気がして背後を振り返る。
しかし、そこには机以外何も無く_____。

「どうかしたのか?」
「いや……なんでもない」

シカダイに心配され、思わずなんでもないと零すがなんでもないことは無かった。
感じたことのある気配。
けれど、それはこの世界で感じるはずのない気配。
今の気配は私もよく知っている。
色んな意味で散々お世話になったからだ。

「今の気配…………クロウ・リード…………」

ポツリと呟いた言葉は、シカダイに聞こえたのか聞こえてないのか、その時の私にはそこまで頭が回らなかった。

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設定タグ:BORUTO , シカダイ , 転生トリップ   
作品ジャンル:アニメ
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清水ファンタジア(プロフ) - CCさん» 応援ありがとうございます。亀更新ではありますが頑張らせていただきます! (2021年7月8日 0時) (レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)
CC(プロフ) - 更新待ってました! ありがとうございます!!続きも楽しみにしています!頑張ってください! (2021年7月8日 0時) (レス) id: 8f9bdc23ee (このIDを非表示/違反報告)
清水ファンタジア(プロフ) - 三色弁当さん» BORUTOもそうですが、好きな話を沢山書いて練習していくといいと思います。人に見せてこそのものなので、BORUTOも頑張ってください (2020年12月18日 19時) (レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)
三色弁当 - 清水ファンタジアさん» 勇気の言葉ありがとうございます泣 NARUTOは軽くですが知ってるのですが次の世代のBORUTOを書いてるんですがそれをコツコツ書けばたくさんの方に呼んで貰えますかね、、? (2020年12月18日 16時) (レス) id: 02492f2e0b (このIDを非表示/違反報告)
清水ファンタジア(プロフ) - 三色弁当さん» 私も最初は全然上手くなかったんですけど、コツコツ書いていけば、ちゃん読んでくれる人が現れるので大丈夫ですよ! 最初はなかなか苦戦するかもしれないですが…… (2020年12月18日 16時) (レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:清水ファンタジア | 作成日時:2020年10月6日 13時

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