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第7話 ページ9

クロウ・リードの気配を感じてから数カ月経ったある日のこと。
アカデミーの無い休日に私は買い物に出かけていた。
自分の欲しいものがあるかと言えば無い。
これっぽっちも無い。むしろ要らない。

「さて……」

あの日から私とシカダイはかなり仲良くなり、放課後の校門の所でシカダイが待って一緒に帰ったり、たまに一緒に出かけたりしていた。
この世界に来てからの初めての友達っ!
と感動していたのが、つい先月のこと。
そこでふと思い出したのだが、今月はクリスマスだということ。
人生一度目の時も二度目の時も、クリスマスプレゼントを友達に渡していたから、私がシカダイにあげてもなんの問題も無いはず。

「あいつ寒がりだからなぁ……」

木の葉の商店街を適当に歩きながら、店を見てまわる。
NARUTO世代で育った私は、BORUTO世代の街並みをほぼ知らず、アカデミーに入るまで祖父母の家と公園を往復するだけの日々だったため、どこに何があるのか全く分からない。
もはや異国に来た気分だ。

「マフラーっていうんだっけ、あれは何だっけ……」

マフラーというか首に巻……かないなぁ、あれは何だっけ……。
うーんと頭から被って首ポカポカするやつ……。
えっと…………………ネッ、ネットウォーマー?? 的な名前だった気が……。
とりあえず、冬物を扱ってるし〇むら的なお店に入り、店員に話しかける。

「あ、あのすみません、ネットウォーマーってありますか……?」
「………………ネックウォーマーですか?」
「…………そ、それです…………」

穴があったら埋まりたい。
恥ずかしくて顔に熱がこもってきた。店員さんやめて。笑わないで。
店員にネックウォーマーがある所まで案内してもらい、値段と色を見ながら選ぶ。
クリスマスプレゼントでこういったものを選ぶことはなかったので、センスが無い私が選ぶとなるとどうなるか分からない。
とりあえずなんとかなる精神で行こう。

「……これにするか」

黒に近い灰色のネックウォーマーを取り会計に向かう。
7歳が1人でこんなものを買うなんて考えられないって昔は思ってたけど、今現在私がやってるんだよあなぁ。

「プレゼント用にお包しますか?」
「お願いします」

プレゼント用に包んでもらい、家へと向かう。
去年と今年のお年玉を使って買ったプレゼントを母にバレたら、遊ばれるのは目に見えてわかっているので母の目につかない場所にクリスマス前後まで隠しとおそう。

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設定タグ:BORUTO , シカダイ , 転生トリップ   
作品ジャンル:アニメ
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清水ファンタジア(プロフ) - CCさん» 応援ありがとうございます。亀更新ではありますが頑張らせていただきます! (2021年7月8日 0時) (レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)
CC(プロフ) - 更新待ってました! ありがとうございます!!続きも楽しみにしています!頑張ってください! (2021年7月8日 0時) (レス) id: 8f9bdc23ee (このIDを非表示/違反報告)
清水ファンタジア(プロフ) - 三色弁当さん» BORUTOもそうですが、好きな話を沢山書いて練習していくといいと思います。人に見せてこそのものなので、BORUTOも頑張ってください (2020年12月18日 19時) (レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)
三色弁当 - 清水ファンタジアさん» 勇気の言葉ありがとうございます泣 NARUTOは軽くですが知ってるのですが次の世代のBORUTOを書いてるんですがそれをコツコツ書けばたくさんの方に呼んで貰えますかね、、? (2020年12月18日 16時) (レス) id: 02492f2e0b (このIDを非表示/違反報告)
清水ファンタジア(プロフ) - 三色弁当さん» 私も最初は全然上手くなかったんですけど、コツコツ書いていけば、ちゃん読んでくれる人が現れるので大丈夫ですよ! 最初はなかなか苦戦するかもしれないですが…… (2020年12月18日 16時) (レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:清水ファンタジア | 作成日時:2020年10月6日 13時

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