第13話 ページ15
その日の放課後。私は図書室にいた。
サラダからクロウの気配を感じ取った後から、クロウ・リードの気配が消えず図書室から感じていた。
この世界にクロウ・リードの事を記されているものなどある訳が無いことは、既に調べている。
故に、何かをクロウが考えてこういったことをわざとしているのではないかと考えた。
｢クロウ……クロウ……｣
クロウの本を探すには気配で探せばいいのだが、目をつぶって立ち止まっていたら図書室の受付の先生に怪しまれる。
しかし、歩けば歩くほどクロウの気配は強くなっていく。
どこだ？ と呟こうとした瞬間、バレない程度の光り輝く本を見つけた。
｢……あった｣
私がその本を手に取ると光は止み、代わりに夜空のような色になる。
月がメインにデザインされた本を、しっかりと持つと開手の部分に封と記されていた。
封の部分に親指で触れると、チクッと何かに刺された。
すると次の瞬間、強い光と共に足元に魔法陣が浮かび上がり本が勝手に開き、突風が足元から吹きあれカード達は飛び散りどこかに消えた。
｢……は……？｣
手元に残ったのはウィンディのカードと、満月を取り囲む木々のようなデザインをした鍵だけ。
集めろと？ ふざけんなよ、クロウ。
ウィンディのカードをとりあえず本の中にしまい、鍵を首から下げようとした時。
ボンッという音と共に、鍵だったはずのそれは小さな巻物の形のネックレスとなった。
｢へ……えっ？！｣
巻物の形となった鍵に、先程怪我した血のついた親指を当ててみると先程の鍵の形になった。
んん……この世界仕様になっている。
使い終わったり用事がない時は巻物のネックレスになるように仕向けられているようだ。
なんてこったいパンナコッタ。古いか、古いな。
｢……集めんのか……｣
1度は前の世界で集めていたカード達が散らばったということは、クロウの試練かなんかなんだろう。
ほんとに余計なことばかりしやがるあの根暗魔法使い。
｢待てよ、この世界に魔力は…………｣
ふと思い出したがそういえばこの世界に魔力なんてものは存在しない。
そりゃ世界がちがければ持ってる力も違ってくる。
つまり、これは最初に捕らえるカードが出現しない限りは どうなるかわからないということだ。
そういえば先程の魔法陣も漢字使用になっていた気がする……。
｢まじか……｣
呟いた声は、先程の騒動に気づいた先生たちの足音で消された。
今更気づいたが私の周りは先程の突風で本が散乱していた。
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清水ファンタジア(プロフ) - CCさん» 応援ありがとうございます。亀更新ではありますが頑張らせていただきます！ (2021年7月8日 0時) (
レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)
CC(プロフ) - 更新待ってました！ ありがとうございます！！続きも楽しみにしています！頑張ってください！ (2021年7月8日 0時) (レス) id: 8f9bdc23ee (このIDを非表示/違反報告)
清水ファンタジア(プロフ) - 三色弁当さん» BORUTOもそうですが、好きな話を沢山書いて練習していくといいと思います。人に見せてこそのものなので、BORUTOも頑張ってください (2020年12月18日 19時) (レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)
三色弁当 - 清水ファンタジアさん» 勇気の言葉ありがとうございます泣 NARUTOは軽くですが知ってるのですが次の世代のBORUTOを書いてるんですがそれをコツコツ書けばたくさんの方に呼んで貰えますかね、、？ (2020年12月18日 16時) (レス) id: 02492f2e0b (このIDを非表示/違反報告)
清水ファンタジア(プロフ) - 三色弁当さん» 私も最初は全然上手くなかったんですけど、コツコツ書いていけば、ちゃん読んでくれる人が現れるので大丈夫ですよ！ 最初はなかなか苦戦するかもしれないですが…… (2020年12月18日 16時) (レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：清水ファンタジア | 作成日時：2020年10月6日 13時
