こんな生活おかしいです［半間修二］

＿ここは天国か、現実か ページ39

誰かに呼びかけられるのが聞こえて目を開ける

『あれ…ここ…どこ？』

さて、ここは天国か？現実か…

キョロキョロと辺りを見回すと、涙で顔がくしゃくしゃになってる半間くんが、私の膝に顔を埋めていた。

半間くんが泣くなんてことは有り得いはず。

つまり、ここは天国…？！

『ねえ、ここどこ？』

そう問いかけると、半間くんはﾊﾞｯと顔を上げ、私の事を抱きしめてきた。

『ねえ、ここ天国？』

「ちげーに決まってんだろ」

そう言って抱きしめる力を1層強めてくる。

「守れなくてゴメンなｧ…？」

そう言って私の肩に両手をぽんと置く。

『もしかして…生きてるの？』

「Aちゃんが死んだら俺も死んでるっての♡」

そういって今度は頭をぐしゃぐしゃと撫でてきた。

そっか。

生きてるんだ、わたし。

またもや涙が溢れ出てきた。

「ばはっ♡Aちゃんってば泣き虫だなｧ？」


そういう半間くんだって泣いてたくせに、そう思ったけど口には出さなかった。

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