Episode19. ページ21
黙々と夕飯を食べながら周りを見渡すも自分と臣以外誰もいない。監督サンはさっき臣が2人で話したい事があるからと言って席を外させていたが、大勢いる他の奴らも全員居ないなんて可笑しい。
『臣、他の奴らどこいってんの？』
飯を食べながら質問するも目をぱちくりさせて答えない。
『おい、聞いてんのか？』
｢あ、あぁ。皆風呂入ったり部屋にいるよ。あとはカントクに言ったみたいに席を外してもらった。それより名前…。｣
『あ？間違ってたか？』
他の奴らもそう呼んでたから臣だと思ってたがまさか違ったのか？それは流石に失礼だな。と思いながらも飯を完食する。
｢いや、合ってるが…。てっきり嫌われてると思ってたし、初めて名前で呼んでくれたからびっくりしたんだ。｣
『別に嫌ってはねぇよ。名前で呼んでんのは、そうだな…お前面白そうだから。』
風呂から上がったのか廊下が少し騒がしくなってきた。いくら席を外すよう言ったって水を飲みに来たりするやつもいるだろう。
そう考えて臣に話の続きは俺の部屋に来てからにしよう、と言って先に部屋に戻る。
部屋で携帯を弄っていると部屋の扉がノックされる。扉を開けると臣がデザートを持って立っていた。
｢さっき出し忘れたんだが、甘い物は平気か？｣
『あぁ、平気だ。んで、話って何？』
デザートを受け取り、回りくどい事は好きじゃないからすぐさま本題に入る。わざわざ人を遠ざけてまで話したい事なんて、俺の隠している年齢に関わる事で間違いないだろう。
｢そうだな、色々言いたいことはあるが取り敢えず連絡先交換しようか。｣
連絡先？なんでまた…という考えが顔に出ていたのか臣が理由を話す。
｢今日みたいにいつ帰るか分からない時だってあるだろ？連絡が取れないと困る事もこれから先あるだろうし。｣
真っ当な理由を述べられ否定するに出来ない。仕方なく携帯を出して臣の番号を登録する。
｢じゃあ次の話だ。｣
やっと本題か、と思っていたら臣にたっぷりと説教された。学生なのに帰る時間が遅いだとか、遅くなるなら伝えておけだとか、くだらない事で長時間注意された。
『別にあんたらに関係ねぇだろ。飯の支度とかで困るとかなら次から要らねぇって言うけど、そこまで干渉してくんなよ。俺の自由だろ。』
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クスノハ(プロフ) - 、さん» すみません、先程外しました。ご指摘ありがとうございます。 (2020年5月15日 22時) (
レス) id: 3f1925c91d (このIDを非表示/違反報告)
、 - オリジナルフラグをちゃんと外して下さい (2020年5月15日 21時) (レス) id: cab98899f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：クスノハ | 作成日時：2020年5月14日 3時
