強くなるための1歩 ページ2
芝｢じゃあ…そろそろ行こうか、｣
｢…うん。｣
お互いの気持ちが落ち着いて、健くんの言葉で
現実に戻ってきた気がする。なんて言うんだろ
う…お姉ちゃんがいなくなって、悲しいのは私だ
けじゃない。強くならなきゃいけないって。現
実を見ないとって思えたんだと思うんだ。
芝｢あ。｣
歩いていると、突然健くんが声を上げた。
芝｢アナタシアのメンバーいるけど…平気…？｣
｢え…｣
アナタシアさんがいる…？つまりは画面上でしか
見たことの無い男性たちがいるってことだ。
芝｢確認も取らずにごめん…｣
｢う、ううん。平気だよ。｣
平気だなんて口実で、本当はすごく怖い。アナ
タシアの皆さんが悪い人じゃないってことは分
かってる。だけど…集団で、ましてや男性で…。
過去のことと重ねてしまいそうで怖い。
芝｢…多分､みんな何となく察してるから大丈夫｣
｢…うん。｣
怖くても、強くならなきゃ。さっき決めたばっ
かりだから。こんなことで引いていたら、いつ
になっても成長できないよね…。頑張らなきゃ。
芝｢ただいまー！！｣
健くんの明るい声が部屋に響く。部屋からは賑
やかな声が聞こえてくる。
『Aは少しだけここで待ってて？』
健くんはそう言って部屋に入った。まるで、小さい子供に言い聞かせるみたいな、健くんらし
い優しい言い方だった。
芝｢よし！A！おいで！｣
強くなるって決めた。1歩を踏み出さなきゃ。
そう思いながら部屋の扉を開けた。
｢…ぇっと、初めまして。Aです。｣
わずかばかり声は震えていたと思う。SLHさん
に初めて会った時もそうだった。何度も嫌いに
なったこの声を。勇気を振り絞って。
｢｢……｣｣
アナタシアの皆さんは私のことをガン見してく
る。その視線が少し怖くて、ひぇって声が出そ
うになるのを必死に我慢した。
ま｢…めっちゃ美人さんじゃん。｣
その沈黙を破るように声を出したのはまりんさ
ん。わざわざ黒マスクも取ってくれた。
まさ｢ね！動画よりもさらに美人って感じ！！｣
｢えっと…｣
ま｢不安にさせてごめん。アナタシアです。｣
まりんさんは私に軽くお辞儀をした。それに続
けて、他の皆さんも頭を下げる。
｢も、もちろん。存じあげております。｣
ハ｢えぇー！見てくれてるのー！！｣
カ｢ハネルうるさい。｣
り｢でも嬉しいですね｣
…不思議に思った。話始めれば全然怖くない。
前まではこの状況も怖かったのに。もしかして
SLHさんのおかげなのかな…？
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まい(プロフ) - スズッシー@ぽん酢さん» ありがとうございます！今後の展開を楽しみにしていてくださいね！ (2020年3月10日 18時) (
レス) id: bab06c7eda (このIDを非表示/違反報告)
スズッシー@ぽん酢 - 二部おめでとうごさいます！！これからも楽しみにしています。頑張って下さい(｀・∀・´) (2020年3月10日 18時) (レス) id: d2fb250077 (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 、さん» 大変申し訳ございませんでした。 (2020年2月25日 18時) (レス) id: bab06c7eda (このIDを非表示/違反報告)
、 - 前も注意されてますね。違反報告しときます (2020年2月25日 16時) (レス) id: 737fb87482 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 何でオリジナルフラグくらいちゃんと外さないんですか？ (2020年2月25日 16時) (レス) id: 0cc854f385 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まい | 作成日時：2020年2月24日 18時
