【SLH】“愛情”なんて｡

消えてしまいたい。 ページ28

『全部あんたのせいだ。』

…ここは…どこ…？周りは真っ暗で何も見えない｡

そんな状況だからか、余計に不安が募る。

『あんたのせいだ…全部っ…あんたの…！！』

どこからか声が聞こえる。でもどこから聞こえ

るのかは分からない。怒鳴る声だけがこの場所

に響いていて…なんだか不気味だった。

『あんたのせいであの子は死んだ！！』

｢っ……！！｣

なんで…なんでっ、お姉ちゃんの母親がいるの…

お姉ちゃんの母親は私のことを睨んでいる。

｢ち、違うっ……私のせいじゃっ…｣

『あんたなんかが生きてるから！！』

やめてっ…やめてよっ…私のせいじゃないっ…

『あんたの周りは不幸になるのよっ！？』

｢不幸にっ…な…｣


『君が噂のお嬢様かい？』

｢なんで…なんでっ…？｣

あの時の…親戚のおじさんが…なんでいるの…？

『可愛い顔してるねぇ？Aちゃん？』

気持ち悪い。吐き気がする。お金のためにって

私を嫌ったお姉ちゃんの母親が…親戚のおじさん

に私のことを売った。そのお金も全て母親にい

ってしまった。私のためには何もならなくて…。

ただ気持ち悪さだけが積み重なっていった。

『今日からよろしくね？✕✕✕係さん？‪w』

｢……っ…嫌っ…やめてっ…！！やめてってば！！｣


『✕✕さん亡くなったんだって？』

『あの子のせいじゃない？きっとそうよ、』

私は何もしてないのにっ…なんでそのおじさんが

亡くなったことも…私のせいになるの…？

『お金のために利用されたのよ？嫌ねぇ』

『最近子ってお金のために何でもするのねぇ』

違うよっ…お金のためになんか…あの母親のせい

なのにっ…私のせいじゃないよっ…。おじさんが

亡くなってからその人との付き合いは終わった｡

それでも私の変な噂が流れて…ずっとずっと…

“不幸な子供”扱いされて……

｢なんで私のせいになるのっ…｣

何でもかんでも私のせいにされるこっちの身に

なってみろよっ…苦しいよっ…誰かぁっ……

｢助…けてっ………｣

息苦しくなってその場に倒れ込んだ。このまま

消えてしまえたら…どれほど楽だろうか……。

そこで私の意識は途切れた。

自己嫌悪→←私なんかでいいの？

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