検索窓
今日:24 hit、昨日:264 hit、合計:758,712 hit

じゅうに ページ12

今日は私が面談の日で、母と先生と三人で話し込んだ後に母は仕事に戻っていった。


殆どの生徒はそのまま保護者と帰宅する流れだろうが、私は残念ながら自分の足で大地を踏みしめて歩かねばならない。



「しかも超絶雨」


「気ぃつけて帰るやで」


「おん、ばいびー」



隣のクラスの友人は同じ部活の子と帰って行った。

さて、私も駄々を捏ねていないで帰るとしよう…と、傘を差して、パラパラと雨が降る外に出ようとしたその時だった。



「俺ら目的地一緒やんな?」


一緒に帰ろ。




「!!びっくりした!」



後ろから現れたのはまたしてもイケメン。昼休みぶりの宮治先輩であった。


急に現れた顔面偏差値100に心臓がドッドッと鳴り止まない。勘弁して。てゆかほんとに顔近い。勘弁して。



「先輩も同じ時間だったんですか」


「んや、メッチャ話し込まれてん」


「あとの人がかわいそうです」


「悪かったと思ってる」



そしてやはり、この人のお母さんは大変そうだとどうでもいいことをぼんやり考える。


再度ビニール傘を広げて歩き出そうとしてふと気づいた。この人、傘もってない。

私の見上げた視線に気がついた彼はにっこり笑った。うわっ、顔が天才。



「傘忘れたから入れて♡」


「………じゃあ、あげるので」


「は!?自分がずぶ濡れになってまで相合傘したくないん!?」


「いや、そうじゃなくて」



誰かに見られたら射殺もんなんですけど!

じゅうさん→←じゅういち



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2080 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
4523人がお気に入り
設定タグ:ハイキュー!! , 稲荷崎 , 宮治
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:- | 作成日時:2020年5月19日 15時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。