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12.可愛い双子は顔がいい ページ12

***



「ここで時間差や!やらしいわ〜」


「このヨユーですって感じのセットアップ、ツムそっくりやな」



また観てる。バレーの試合。日本代表のやつかな?それか大会とか?どっちにしろすごく楽しそう。

冷凍庫から棒アイスを3つ引っ掴んでソファーに向かう。私に気づいて二人は間をあけてくれた。


……そこが私の定位置なんですね。




「アイスやん!至れり尽くせりやな」


「Aちゃんいい匂いする」


「アイス溶けるよ、ほらお食べ」



無意識か知らないけど、二人とも私が座ると少し間を詰めるのが気になる。

お風呂上がりであったかいからかな。
内心緊張してんのバレるからやめて欲しいな。


治くんも侑くんも、前のめりになりながら「フォオ!!サーブやべえ!!」と盛り上がる。

バレーまっったく分からんけど、凄いな。あんなん取ったら腕どころか……上半身もげそう……。



「すごいね、バレーって。かっこいい」


「お!?キョーミ持った!?」


「Aちゃん今度俺ら見に来てや〜」


「どさくさに紛れて抱き着くな」



二人の顔を交互に見る。
近くで見るとやっぱり、顔がすごく整っている。

淳さんもカッコイイしなぁ。何食ったらこの顔になんの??と呑気なことを考えていると、ふと気づいてしまった。

この2人の姉っていうポジション……もしかしていじめられるかもしれない……。



「宮くんに近づかないでよ!みたいな」


「何言うてんのお姉ちゃん」


「お姉ちゃんアイス溶けてるで」

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作者名:- | 作成日時:2020年3月13日 22時

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