12.可愛い双子は顔がいい ページ12
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「ここで時間差や!やらしいわ〜」
「このヨユーですって感じのセットアップ、ツムそっくりやな」
また観てる。バレーの試合。日本代表のやつかな?それか大会とか?どっちにしろすごく楽しそう。
冷凍庫から棒アイスを3つ引っ掴んでソファーに向かう。私に気づいて二人は間をあけてくれた。
……そこが私の定位置なんですね。
「アイスやん!至れり尽くせりやな」
「Aちゃんいい匂いする」
「アイス溶けるよ、ほらお食べ」
無意識か知らないけど、二人とも私が座ると少し間を詰めるのが気になる。
お風呂上がりであったかいからかな。
内心緊張してんのバレるからやめて欲しいな。
治くんも侑くんも、前のめりになりながら「フォオ!!サーブやべえ!!」と盛り上がる。
バレーまっったく分からんけど、凄いな。あんなん取ったら腕どころか……上半身もげそう……。
「すごいね、バレーって。かっこいい」
「お!?キョーミ持った!?」
「Aちゃん今度俺ら見に来てや〜」
「どさくさに紛れて抱き着くな」
二人の顔を交互に見る。
近くで見るとやっぱり、顔がすごく整っている。
淳さんもカッコイイしなぁ。何食ったらこの顔になんの??と呑気なことを考えていると、ふと気づいてしまった。
この2人の姉っていうポジション……もしかしていじめられるかもしれない……。
「宮くんに近づかないでよ!みたいな」
「何言うてんのお姉ちゃん」
「お姉ちゃんアイス溶けてるで」
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作者名:- | 作成日時:2020年3月13日 22時