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綺羅【1】 ページ5

綺羅目線


『…………おはようございます。』

「おはよう。綺羅君。」

そう返事をしてくれたのはVOCALOIDの『KAITO』。

流石に女子VOCALOID達とは一緒に住めない。

その為KAITOさんの家に置かせてもらってる。

「今日は8時頃にミクが家に来るよ。」

『分かりました。』

KAITOさんの家は広い為他のVOCALOID達が毎日のように集まるらしい。

僕は休日にしか来ない為平日の様子は知らない。

今の時間は7時56分。もうすぐ来る。

その時間に僕は髪の毛を整える。

「いらっしゃい。チャイムを鳴らしてって何回言ったら分かるの?」

「えへへぇ。ごめんごめん。KAITO兄の家だからいいやって思って。」

「僕の家だからいいやってどう言う事だい?」

ミクが来たようだ。またチャイムを鳴らさないで怒られている。

『おはよう。ミク。』

僕は割り込むように挨拶をした。

「あ!おはよう!綺羅さん!」

「……僕は飲み物を取ってくる。」

KAITOさんは怒るのを諦めたようで飲み物を取りに行った。

「綺羅さんって人間の名前はなんて言うの?」

『え……?うーん……。秘密。』

「えぇ……。教えてよぉ……。」

『今度教える。』

「ほんとに?嘘じゃない?」

『嘘ついて何の得があるの。』

「確かに!」

僕とミクは微笑んだ。

本名は言いたいけど言えない。

だって……。





本当の名字は『小鳥遊(たかなし)』だからだ。

ミク【1】→←勇気【1】



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作者名:まっちゃ | 作成日時:2018年9月28日 22時

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