犬＊２１６話＊ ページ26
「それも一度じゃねぇ･･･何度もあってるはずだ･･･！アリスが事件を起こした事件の前･･･そして･･･事件の後･･･！！つまりテメーが死んだ後のタイミングで･･･だ！！」
それが本当なら、目の前のミドリは一体･･･？
「テメーはアリスをハメたんだ！！クソみたいな殺人事件をでっちあげて･･･アリスに濡れ衣を着せやがった･･･！！」
「レコさん、ダメです！落ち着いてください･･･！！」
「あはは。サラさん、止めないでよ。･･･せっかくこれお見舞いしようかと思ったのに」
ミドリがそう言った瞬間、大きな音とともに手が壁に突き刺さった。
冷や汗が額に流れる。
「ロケットパンチだよー！かっこいいでしょー！」
『なっ･･･！』
「レコさんは僕が自分の死をでっちあげたと言ってるけど･･･じゃあ僕は何者？」
「それは･･･！」
ミドリは笑いながら壁から手を抜いた。
「･･･言っとくけど、レコさん。僕だって心底怒ってるんだよ。あんな事件、僕だって予想外だったんだ。楽しみにしてたデスゲームに･･･僕の席はなくなっちゃった･･･」
ミドリが元々デスゲームに参加する予定だった･･･？
なにそれ･･･！
「それに･･･君はまだ正確に思い出せていない。その灯ろうが･･･君の真実を浮かび上がらせるよ」
「･･･！？」
「使ってみるといい。･･･レコさんだけじゃなく、みんなにね」
その言葉に思わず肩が上がる。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿そんな私を、ミドリは見逃さなかった。
「あはは。A、怖いの？記憶を取り戻すことが」
『･･･そんなわけないでしょ。ケイジさんもソウさんも「記憶が戻ったからって人格が変わるわけじゃない」って言ってた。それを信じてるから』
「そんな単純な話じゃないけどねー。君の“それ”はもはや呪いだよ。一生付きまとい続ける呪い」
『ち、違う･･･！！』
「本当は君も薄々気付いてるんでしょ？全部思い出したら取り返しのつかないことになりかねないって。だから記憶が戻ることに怯えてるんだ」
『違う！！！』
声が、身体が震える。
心臓がドクドクとうるさい。
ミドリの言うことなんて真に受けちゃいけないのに。
私が信じるのはケイジさんだけなのに。
全部全部、そんなわけないのに。
なのに、心のどこかでミドリの言葉を肯定している自分がいる。
図星をつかれたと焦っている自分がいる。
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にこみうどん - っっっはぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！最高すぎるではないですか！どうしたらこんな最高な小説かけるんでしょう。最高ですね。更新頑張ってくださいね！ (6月17日 17時) (
レス) @page39 id: d8578c819c (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - この作品大好きです！！応援してます！頑張って下さい！！ (6月13日 1時) (レス) @page39 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - とても素晴らしい作品ですー！！是非とも最後見たいので更新待ってますｯｯ (2023年4月1日 3時) (レス) @page37 id: adc5e1c6e8 (このIDを非表示/違反報告)
雫。(プロフ) - ここまで一気見してきました！とても面白かったです！更新待ってます！ (2022年12月31日 22時) (レス) @page33 id: 221078456e (このIDを非表示/違反報告)
天弥(プロフ) - めっちゃ面白いです！無理しない程度に更新頑張ってください！ (2022年4月24日 16時) (レス) id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2021年8月18日 16時
