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犬*208話* ページ18

「逃げるよ!5階に!!」
「肩につかまれぜよ!!クルマダ!!」
「グッ・・・・!」


地獄みたいな光景に目を背けたくなった。


だけど今は逃げないと・・・!!




「うぐっ・・・!」
「何してんの!急いで!」
「ま、待って!みんな!Q太郎さんは怪我をしてて・・・!」
「レコ・・・!!すまねぇ、肩をかしてくれ・・・!!」
「ああ!つかまれ!」


Q太郎さんはレコさんにクルマダさんを預けた。


「な、なにし・・・て・・・テメェ・・・」
「行け・・・!!お前らだけでも先に行くぜよ!!」


Q太郎さんの言葉に耳を疑いたくなった。


Q太郎さんを置いて行け?そんなこと・・・できるわけない。

分かりましたなんて納得できるわけがない。


『そ、そんなことっ・・・!!』
「いいから行け・・・!!何のために危険を冒したぜよ!!ケイジを救うんやろ!?これくらいの危険・・・想像してたじゃねぇか!!」
「そ、そんなぁ・・・」
『それは、!・・・っ、でも!Q太郎さんを置いて行くなんて嫌です!!』
「A・・・・・!!ケイジを救いたいんなら躊躇してる暇はないぜよ!!」
「・・・大丈夫だよ、Aちゃん」


マイさんが私の背中を撫でる。


「Q太郎は私が守る・・・!みんな行って・・・!」
「っ・・・!A、行こう・・・!」
『ちょっ、サラちゃん!!』


抵抗する暇もなく、サラちゃんに引っ張られてエレベーターまで走った。

その間ギンも同じように戻ろうとしていたけれど、結局抱えて連れて行かれた。






「みんな乗って・・・!」
「早く閉じなよ!追いつかれたら全滅だよ!」
「ダメだよぉ・・・やっぱり待とうよ・・・サラ姉ちゃん・・・」
『・・・・お願い。もう少しだけ待ってほしい』


Q太郎さんの思いは分かってる。それを無下にはしたくない。

だけどそれと同じくらい、ギンや自分の思いも無下にしたくない・・・!


ケイジさんのことは助けたい。
何をしてでも。


でも・・・だからって仲間を置いて行くなんてしたくない・・・!!



「・・・すまない・・・」


サラちゃんは素早くエレベーターのボタンを押した。

ゆっくりと扉が閉まっていく。


「サラ・・・姉ちゃん・・・」
『・・・・ごめん。我が儘だったね』
「A・・・」


ギンの頭を撫でながら深呼吸をする。


サラちゃんの判断は何も間違ってない。

ただ、私が弱いだけ。

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にこみうどん - っっっはぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!最高すぎるではないですか!どうしたらこんな最高な小説かけるんでしょう。最高ですね。更新頑張ってくださいね! (6月17日 17時) (レス) @page39 id: d8578c819c (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - この作品大好きです!!応援してます!頑張って下さい!! (6月13日 1時) (レス) @page39 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - とても素晴らしい作品ですー!!是非とも最後見たいので更新待ってますッッ (2023年4月1日 3時) (レス) @page37 id: adc5e1c6e8 (このIDを非表示/違反報告)
雫。(プロフ) - ここまで一気見してきました!とても面白かったです!更新待ってます! (2022年12月31日 22時) (レス) @page33 id: 221078456e (このIDを非表示/違反報告)
天弥(プロフ) - めっちゃ面白いです!無理しない程度に更新頑張ってください! (2022年4月24日 16時) (レス) id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みかづち | 作成日時:2021年8月18日 16時

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