犬＊２０５話＊ ページ15
サラＳＩＤＥ
急いで心当たりのある部屋に来るがドアは堅く閉ざされている。
メイオウルさん･･･。
私の予想が正しければ、彼女はここに･･･。
「開くのか？このドア･･･」
Ｑ太郎さんの言葉にハッと気付く。
そうか･･･誰も知らないんだった。
「ここでペアと手を繋げば･･･開きます」
「え･･･！何そのドキドキするやつ･･･！！」
「さっさとみんな手を繋ぐニャン！」
みんな言われた通りにペアを手を繋ぐ。
･･･しかし、ドアは開かなかった。
どうして、とAが驚きの声を上げる。
何故だ？あの時は開いたのに･･･！
「もしかしたら、１組しか入れないのかもな･･･」
「つまり･･･たった二人でＩＤカードを奪わないといけないってことか」
ソウさんが小さくため息を吐いた。
結局、ランマルの提案により私達が行くことになった。
確かに･･･一度会ってる私達のほうが警戒されなくていいかもしれない。
例え危険だったとしても、やるしかない。
ケイジさんを救うために。
ここから脱出するために。
「あ！サラ、ランマル、また来てくれた、嬉しい！」
部屋に入るとあの人形が私達を迎えてくれた。
「紅茶出すね。二人のお話、聞かせて」
メイプルは笑顔のまま紅茶を淹れる。
ランマルは「機嫌を損ねないようにやろうぜ」と耳打ちしてきた。
私はそれに頷きながら会話を再開した。
.
.
「ねぇねぇ、二人とも」
彼女やミドリの情報をいくらか手に入れ、肝心のＩＤカードをどう奪おうか考えている時だった。
「優勝･･･できそう･･･？」
「･･･！！」
ドクドクと心臓がうるさく鳴る。
別にやましいことなんて何もないのに、私の額には汗が滲んでいる。
「そんなの･･･狙ってないよ、私は･･･」
「････。･･･それじゃあ、とっておき、教えてあげる」
メイプルは変わらず笑って口を開いた。
「優勝すれば、サラちゃんとランマル、二人で帰れるんだよ」
「え･･･！？」
隣にいるランマルが動揺する。
メイプルの説明を聞いている間、私の頭には嫌な想像が駆け巡っていた。
ダメだ、私はみんなと脱出するんだ。
誰も裏切ってはいけない。
みんな大事な仲間なのだから。
みんなを置いて帰るなんて、そんな。
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にこみうどん - っっっはぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！最高すぎるではないですか！どうしたらこんな最高な小説かけるんでしょう。最高ですね。更新頑張ってくださいね！ (6月17日 17時) (
レス) @page39 id: d8578c819c (このIDを非表示/違反報告)
暁月臨(プロフ) - この作品大好きです！！応援してます！頑張って下さい！！ (6月13日 1時) (レス) @page39 id: 59dc159e7e (このIDを非表示/違反報告)
空白(プロフ) - とても素晴らしい作品ですー！！是非とも最後見たいので更新待ってますｯｯ (2023年4月1日 3時) (レス) @page37 id: adc5e1c6e8 (このIDを非表示/違反報告)
雫。(プロフ) - ここまで一気見してきました！とても面白かったです！更新待ってます！ (2022年12月31日 22時) (レス) @page33 id: 221078456e (このIDを非表示/違反報告)
天弥(プロフ) - めっちゃ面白いです！無理しない程度に更新頑張ってください！ (2022年4月24日 16時) (レス) id: 6363332534 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みかづち
| 作成日時：2021年8月18日 16時
