また明日。《3》

♯125 ページ25

陸「Aちゃんも持ってるの？でもいつも付けてないよね？」


A「はい…彼と会う時だけ付けてるんです。あ、今持ってますよ、アトマイザーに入ってるんでだけど…」


壱馬「比べてみたらええねん」


陸「いや、壱馬…そこまで香水に拘らなくても良くね？(笑)」


うん、そうだよね！？
陸くんは何も知らないからそう思うよね？


祭「えー、匂わせて〜……あ、ホントだ！同じ匂いだね！これどこで買ったの？」


A「これ………彼が作った香水なので売ってません」


祭「作った？作れるの！？すごーーーい！！！どうやって作るの！？」


A「…彼…調香師なんです」


祭「ちょーこーし？？なにそれ」


壱馬「ちなみに、祭さんの彼氏さんはどんなに人なんですか？」


祭「どんなって…最近付き合い始めたばかりでまだ深く知らないけど……医療機器メーカー勤務だから、急に病院から呼び出しとかあって、なかなか会えないんだよね。会っててもすぐ帰っちゃったりドタキャンされたり」


壱馬「お相手の名前、なんて言うんですか？」


祭「え？どうしてそんなこと聞くんですか？(笑)」


壱馬「恋人同士ってどう呼び合うんかなって興味あるだけです(笑)Aは？彼のこと何て呼んでたん？」


A「私は………尊……人さん…相手からは呼ばれてないです」


祭「私は直くんって呼んでて、直くんは私を普通に祭って呼ぶかな？」


医療機器メーカー勤務の直くん？

ほら、尊人さんじゃないよ
壱馬さんの勘、大ハズレ


陸「……待って、みんなスルーしてるけどさ、相
手から呼ばれてないって何！？」


A「あー、それは……」


壱馬「それはもう解決してるからいいんです」


陸「いやいや、俺解決してないけど！？」

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