忍たま達に色々な事してみた！８

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川西左近


「絶対忘れない」

消えて行く貴方に

彼はそう叫んだ

離れた手に

貴方の温もりが微かに残っていた






池田三郎次


「行くなら早く行けよ」

貴方に背を向け

強く言った

だがそれはただの彼の強がり

溢れた涙が止まる事はなかった






能勢久作


「なんで教えてくれなかったんだ」

静かに誰にも教えず

消えようとした貴方

しかしそんな中彼が貴方の前に現れた

彼に泣き顔なんて見られたくなかった






時友四郎兵衛


「え!?……そっ、か」

驚く彼は

目を泳がせながら俯いていく

彼は気持ちが整理出来ていなかった

“こんな急に……なんで”






伊賀崎孫兵


「嘘なんでしょ？」

笑って俯く貴方の顔を覗き込む

だが徐々に消えていく貴方に

彼は貴方の肩を強く掴んだ

“嘘って言ってよ、ねぇ！”






富松作兵衛


「置いてかないでくれ」

情けないとわかっていても

貴方を抱きしめ

子供みたいに泣いてしまう

彼の背にどうしても腕が回せなかった






神崎左門


「見つけるよ」

今は貴方から

何度も遠ざかってしまったけど

未来では真っ直ぐに

貴方の元に向かおう






次屋三之助


「泣く、なよ」

拭っても拭っても

溢れてくる涙

そう言った彼にも

目に涙が溜まっていた

“(せめて最後は笑顔で……)”






三反田数馬


「もう会えないんだね」

口角を下げ

涙を必死に堪える彼の手を握り

貴方は微笑んだ

会えるよ、また






浦風藤内


「ずっと、ずっと大好きだから！」

薄くなっていく貴方に

彼はそう叫んだ

最後に見えた貴方は

いつもの優しい笑顔だった

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